macOS 14.0 SonomaではChromeでiCloud Drive上のフォルダを保存先に指定してファイルをダウンロードすると、ファイルが不可視になる不具合があるので注意してください。詳細は以下から。
Appleは現地時間2023年09月26日にリリースした「macOS 14.0 Sonoma」では、Google DriveやDropbox, OneDriveなどFile Providerフレームワークを利用したクラウドストレージアプリでファイルの同期が止まったり、全ファイルがダウンロード&インデックスの再構築が行われる不具合が確認され、
各サービスとも可能ならばSonomaの最初のアップデート(macOS 14.1)までアップグレードを控えるようユーザーに通知していますが、頂いたコメントによると、macOS 14.0 Sonomaでは、Appleのクラウドストレージサービスである「iCloud Drive」でもダウンロードしたファイルが不可視ファイルとなってしまう不具合が確認されているそうです。
ダウンロードしたファイルが隠しファイルになる不具合
この不具合はApple Support CommunitiesやRedditなどで報告されており、システム設定アプリのiCloud設定で「iCloud Drive」を有効にして、ChromeなどのブラウザでデスクトップやiCloud共有されたフォルダにファイルをダウンロードすると、そのファイルがFinder上から見えなくなるようで、
実際に試したところ、ファイルは削除されるわけではなく不可視ファイルとなっているだけなので、ショートカットキーCommand + Shift + .や以下のdefaultsコマンドで不可視ファイルを表示するようにしてやるとダウンロードされたファイルが見えるようになります。
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles TRUE killall Finder
Chromeブラウザはデフォルトで「ダウンロード (Downloads)」フォルダをダウンロードファイルの保存先としているため、ほとんどの場合は問題ないかもしれませんが、ダウンロードフォルダに保存しても発生しているという報告もあるので、Chrome系ブラウザとiCloud Driveをお使いの方は注意してください。
Same here. But it appears as a "hidden file" in Download. Not shown on Desktop. You need to rename it to unhidden. But I found they appeared on my other Mac's desktop with the same iCloud account. A bug on Sonoma? Strange.
— Shunsuke Iwai (@shunsukeiwai) October 6, 2023
おまけ
ちなみに、ChromeでダウンロードしたファイルとFirefoxでダウンロードしたファイルの拡張属性(Extended Attributes)を確認したところ、Chromeでダウンロードしたファイルには明文化されていない拡張属性”com.apple.macl“と”com.apple.provenance“が欠如していたので、不可視になったファイルはAppleのセキュリティ機能により一時的に隔離された状態になっているのかもしれません。
コメント
おまけのところでFirefoxであるべきところが、Fiefoxになっています