macOS 14.0 Sonomaアップグレード後にDropboxやOneDriveなどFile Providerを利用しているアプリで、全インデックスの再構築が行われハングアップする不具合が確認されています。詳細は以下から。
Googleは現地時間2023年10月02日、Google Drive用デスクトップクライアント「Google Drive for Desktop v82.0」のロールアウトを開始しすると同時に、Google Drive for Macユーザーに対しmacOSとの最適な互換性を得るために、現在のmacOS 14.0 Sonomaへアップグレードせずに、macOS 14.1まで待つようにコメントしていましたが、
注:macOSと最適な互換性を得るには、macOS Sonoma にアップグレードせず macOS Sonoma 14.1 をお待ちになることをおすすめします。
Google Drive for desktop release notes – Google
Dropboxのサポートチームによると、現在のmacOS 14.0 SonomaにはFile Providerフレームワークに不具合があり、macOS 14.0アップグレード後に全ファイルの再同期&インデックスの再構築が1度行われ、ファイル数が多い場合、その同期&再構築中にアプリが止まって見える、または実際に止まる(ハングアップする)問題が確認されているそうです。
File Providerフレームワーク
AppleのFile Providerは、AppleがWWDC21で発表したクラウドストレージをAPFSのストレージへ統合できるフレームワーク(API)で、DropboxやOneDriveがそれ以前に独自で実装していたFUSEベースのカーネル機能拡張に置き換わり、クラウドストレージのマウントや、
実際にはMacのローカルストレージには保存されていないファイルをFinder上に表示し、ユーザーが必要になった場合にクラウドからダウンロードするファイルオンデマンド機能がデフォルトで提供されていますが、
macOS 14.0では、このFile Providerフレームワークの不具合により、アップグレード後にクラウドストレージに保存してある全てのファイルのインデックスの再構築が1度行われ、これにより、ファイルのダウンロードや削除、アプリのハングアップが発生する可能性があるそうです。
Dropboxのサポートチームによると、この不具合はmacOS 12.5 MontereyからmacOS 13.2 Venturaまでの間にFile Providerを利用したユーザーがmacOS 14.0 Sonomaへアップグレードすることで発生するようですが、残念ながらDropbox側ではこの問題をコントロールし、修正することが出来ないとコメントしています。
Just to let you know that we’ve brought this to our team’s attention, and we are aware of this issue: If a Dropbox user using File Provider upgrades to macOS 14.0, they might experience a one-time file resync, which could take several hours, at the very least.[…]Unfortunately, this isn’t something within Dropbox’s control to fix, but we’ll update you once we have news.
Re: Can’t stop indexing – Dropbox Community
なお、Dropbox Community ManagerのSamさんはファイル数が300Kを超えていない場合で、4時間以上同期が止まっている場合はMacの再起動で修正される場合があり、再起動後も問題が解決されない場合はサポートチケットを発行して欲しいともコメントしています。
- Re: Can’t stop indexing – Dropbox Community
- DropBox Sync Issue After MacOS Sonoma Update – Dropbox Community
- One Drive Not Working with Mac OS 14 Sonoma – Microsoft Community
コメント