AppleがM2 Max/Ultraチップを搭載した「Mac Studio」と、M2 UltraとPCIe拡張を備えた「Mac Pro」を発表しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2023年06月05日より開催する世界開発者会議(WWDC23)の基調講演の中で、15.3インチLiquid Retinaディスプレイを搭載した「MacBook Air (M2, 2023)」を発表するとともに、「Mac Studio」にM2 Max/Ultraチップモデルを追加し、Apple Silicon Macの最上位モデルとなる「Mac Pro」を新たに発売すると発表しています。
M2 Maxと新しいM2 Ultraを搭載したMac Studioは、コンパクトなデザインで圧巻のパフォーマンスを発揮し、新しいMac Proは、驚くほどパワフルなM2 UltraとPCIe拡張を組み合わせて、MacのAppleシリコンへの移行は完了します
Apple、新しいMac Studioを発表、さらにMac ProにはAppleシリコンを搭載 – Apple
Mac Studio (2023)
Mac Studio (2023)のデザインはAppleが2022年から販売している初代「Mac Studio (2022)」と同じで、プロセッサにMacBook Pro (14/16インチ, 2022)の上位モデルと同くM2 Maxチップを搭載。M1 MaxよりXcodeでのアプリのビルド速度が最大25%速くなり、After Effectsのレンダリング性能は最大50%向上。
また、MacBook Pro以上の性能が必要なプロユーザー向けに新しい「Apple M2 Ultra」チップを搭載したMac Studioも発表され、最大24コアCPUと76コアGPU、32コアNeural Engineを搭載したM2 UltraはM1 Ultraと比較してCPUが20%、GPUが30%、機械学習処理が40%高速化され、
実際のアプリケーションでもM2 UltraのMac StudioはM1 Ultraモデルと比較して最大3倍高速にOctaneの3Dレンダリングを行うことが可能で、DaVinci Resolveを利用したカラリストは最大50%速くビデオコンテンツの処理を行うことが可能となっています。
Apple M2 Max/Ultraチップを搭載したMac Studio (2023)の筐体は前モデルと同じ19.7 x 19.7 x 9.5 cmですが、M2 Max/Ultraチップ搭載のMac StudioのHDMIポートは、より広い帯域幅になり、
最大8K解像度、240MHzのフレームレートを可能にし、M2 Ultraモデルは全てのThunderbolt 4ポートを利用することで最大6台の6K Pro Display XDRを表示できるようになったそうです。
Mac Studio (2023)の基本スペックは、Mac Studio (2022)と同じで背面に4つのThunderbolt 4ポートと10GbE、USB-A x2、HDMI、3.5mmイヤホンジャック、前面にSDカードリーダーとUSB4(UltraはThunderbolt 4)を2ポート搭載していますが、M2 Max/Ultraチップ搭載のMac Studio (2023)は、ネットワーク周りがWi-Fi 6EやBluetooth 5.3にアップデートされ、
価格は12コアCPU, 30コアGPU, 16コアNeural Engine, 32GBユニファイドメモリ, 512GBストレージを搭載したM2 Maxのベースモデルが298,800円(1,999ドル)、24コアCPU, 60コアGPU, 32コアNeural Engine, 64GBユニファイドメモリ, 1TBストレージを搭載したM2 Ultraのベースモデルが598,800円(3,999ドル)で本日より予約が開始され、来週13日に発売が開始されます。
Mac Pro (2023)
AppleはWWDC23の基調講演の中で、Apple M2 Max/Ultraチップを搭載した「Mac Studio (2023)」を発表しましたが、同時に更に多くのストレージやPCIe拡張が必要なプロユーザー向けのApple Siliconを搭載した初の「Mac Pro」となる「Mac Pro (2023)」を発表しています。
新しいMac Pro (2023)は、WWDC19で発表されたIntel Xeonチップ搭載の「Mac Pro (2019)」と同じ筐体ですが、プロセッサにM2 Ultraチップを搭載し、IntelベースのMac Proと比較して約3倍の性能を備え、
最大192GBのユニファイドメモリを利用することで、これまで不可能だったDisneyのMoana Islandのシーンをレンダリングすることが可能になっているそうです。
このラフィックス性能の向上はユニファイドメモリの他に、IntelチップではGPUアクセレーターカード「Apple Afterburner」に頼っていたグラフィックス処理が、M2 Ultraではチップに組み込まれたメディアエンジンでAfterburner 7枚分の処理が可能になっているためで、
実際Mac Pro (2023)では24本の4Kカメラフィードの取り込みと、ProResへのエンコードをリアルタイムでMac Pro 1台のみで行うことが可能になっているそうです。
拡張性
Mac Pro (2023)では背面に6つと上部に2つの合計8つのThunderbolt 4ポートを備え、PCIe拡張はMac Pro (2019)のPCIe Gen3からGe4へアップデートさた6つの拡張スロットが利用可能となっており、様々なサードパーティ製のPCIeモジュールを組み込むことが可能になっています。
また、Mac Pro (2023)もネットワーク周りがWi-Fi 6EやBluetooth 5.3にアップデートされており、その他に3.5mmヘッドホンジャック、USB-A x2、HDMI x2、10Gb Ethernet x2ポートがベースで搭載され、旧モデルと同じくラックモデルも用意。
価格は24コアCPuと60コアGPU、32コアNeural Engine, 64GBユニファイドメモリ, 1TB SSD搭載のMac Pro (2023)ベースモデルが1,048,800円(6,999ドル)で、フルスペックモデルは1,720,800円となり本日より予約が開始され、13日に発売が開始されるので、M2 Ultraチップを搭載したMac Studio以上の拡張性が必要な方はチェクしてみてください。
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コメント
PROモデルで、ECCメモリサポートを停止したのは残念。
プロの選択肢から外れる。