ユーザーインターフェースと3DビューポートにMetalバックエンドが採用されパフォーマンスが大幅に改善された「Blender v3.5」がリリースされています。詳細は以下から。
Appleは2020年にApple Siliconを発表するとともに、開発者がIntel(x86)からApple Silicon(arm64)へ迅速に移行できるよう、ElectronやFFmpeg、Homebrew、MacPortsなど様々なオープンソースプロジェクトにパッチや支援を行うと発表し、
その中にはBlender Foundationが開発しているオープンソースの3Dモデリングアプリ「Blender」が含まれており、Appleは2021年にBlenderの開発にAppleエンジニアリングチームを参加させ、2022年にはApple Silicon MacでMetalバンクエンドをサポートした「Blender 3.1」がリリースされましたが、
On macOS, the 3D Viewport now makes native use of Metal, leading to massive performance improvements for animation playback and EEVEE rendering.
Blender 3.5 — blender.org
現地時間2023年03月29日付でリリースされた「Blender v3.5」では、新たにユーザーインターフェース(UI)と3DビューポートにMetalバックエンドが採用されるようになったそうです。
MetalバックエンドによるUIと3Dビューポート
Appleのエンジニアリングチームが公開したベンチマークテストによると、UIと3DビューポートのバックエンドにMetal採用されたことで、アニメーションの再生は、これまで利用されていたOpenGLと比較してWandererなど複雑なシーンで2倍以上のFPSで再生できるようになっており、
EEVEEレンダラーを用いたシーンのエクスポートも改善しているそうなので、ユーザーの方はチェックしてみてください。*MetalバックエンドはBlender v3.4とmacOS 13 Ventura以降でIntel Macでもサポートされましたが、現在特定のマテリアルのコンパイルに失敗するそうです。
- Blender 3.5 — blender.org
- Reference/Release Notes/3.5/EEVEE – Blender Developer Wiki
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