MacにインストールされたオーディオプラグインがApple Siliconに対応しているかをチェックしてくれるアプリ「PlugInfo」がリリースされています。詳細は以下から。
Appleが2020年にApple Siliconを発表して以降、多くのアプリがIntel(x86_64)に加えApple Silicon(arm64)にネイティブ対応し、IntelバイナリをApple Siliconバイナリへ変更するバイナリートランスレータ「Rosetta 2」のインストールの必要なく利用できるようになっていますが、
このRosetta 2が必要なもう1つの事例として、Logic ProやFinal Cut Pro用のオーディオプラグインがあります。現在、サードパーティからリリースされているオーディオプラグインはAudio Unit v2/v3に対応し、Apple Siliconでネイティブ動作するものの、それ以外はRosetta 2のインストール*が必要で、Appleも注意を呼びかけていますが、
MacにインストールされたAU(Audio Unit)やVSTのオーディオプラグインが、Apple Siliconにネイティブ対応しているかをチェック&リストアップしてくれるアプリ「PlugInfo」が新たにリリースされています。
PlugInfo
PlugInfoを開発したオーディオエンジニアのコミュニティサイトGearSpaceのLady Gaiaさんによると、一部のオーディオプラグインベンダーは販売しているプラグインを”M1 Compatible”と表記しているものの、これにはRosetta 2が必要な場合もあるとして、このアプリを開発したそうで、
Some vendors try to confuse matters by describing Intel plug-ins as “M1 Compatible.”[…]It can be time-consuming to track down and evaluate every individual plug-in you have installed but, with PlugInfo, just run the app and you’ll quickly see a list of installed audio plug-ins and their details:
PlugInfo – Mac App Store
使い方はアプリをダウンロード&インストールして起動するだけで、アーキテクチャがApple Siliconをネイティブサポートしているか、またはIntelのみでRosetta 2が必要かを表示してくれます。
また、プラグインのタイプ(VSTやAU, AAXなど)や開発元、バージョン、サイズなども表示可能で、[Edit]やコンテキストメニューから[Copy Full Details]を選択することで、プラグインの情報をクリップボードにコピーしてくれます。
この他、PlugInfoにはPowerPC/Intel 32-bitのレガシィプラグインの検出やフィルター機能が搭載されており、システム要件はOS X 10.9 Mavericks以上のIntel/Apple Silicon Macで、アプリは無料で公式サイトに公開されていますが、06月からはMac App Storeにも370円(2.99ドル)で公開しているそうなので、気に入ったら開発の支援をしてあげてください。
- PlugInfo – Mac App Store
- PlugInfo: Audio Plugin Utility – ThinkerSnacks.com
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