Amazonで販売されている容量偽装のmicroSDカードを購入して「F3XSwift」や「f3 (Fight Flash Fraud)」でチェックしてみた。

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 Amazonで販売されている容量偽装のmicroSDカードを購入して「F3XSwift」や「f3」でチェックしてみました。詳細は以下から。

F3XSwift for macOS

 以前、容量が偽装されているSDカードをチェックできるMac用ユーティリティF3XSwiftやコマンドラインツール「f3 (Fight Flash Fraud)」を紹介しましたが、この記事を公開した際に「容量偽装のSDカードは中国のECサイトじゃなく、日本のAmazonでも普通に売られている」というメッセージを頂いたので、実際に1つ購入してF3XSwiftやf3でチェックしてみました。

For MicroSD カード 32GB Class10

https://www.amazon.co.jp/dp/B088BYZVS1/

 購入したのはノーブランでClass 10, 容量32GBのmicroSDカードで、価格は144円と同容量のメーカー製microSDカードと比較してもかなり安く購入できましたが、送料は240円とmicroSDカードより高く、キルギスポスト(Kyrgyz Express Post)で中国から発送され、日本まで約2週間かかりました。

Fake capacity microsd card

 リーダーには以前レビューしたSatechiのType-C UHS-II Micro/SDカードリーダーを利用して、とりあえずBlackmagic Disk Speed TestでRead/Write値を測定してみましたが、Readが約16MB/s、Writeが約10MB/sと、以前測定したSanDiskのUHS-I/UHS-IIのmicroSDカードと比較して使い所に困る値でした。

SanDiskとノーブランド microSDカードのベンチマーク

 ちなみに、AmorphouseDiskMarkもシーケンシャルReadが約17MB/s、シーケンシャルWriteが約10MB/sで、ランダムReadは約4.4MB/s、ランダムWriteが0.0MB/s。

ノーブランド microSDカード Class10 (32GB)のベンチマーク

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F3XSwift/f3でテスト

 一応Read/Writeはできるようだったので、次にf3 (Fight Flash Fraud)コマンドをSwiftで実装したMac用GUIツール「F3XSwift」を利用して、書き込まれたデータを正しく読み込めるかをチェックしてみました。実行時間はSDカードの容量にもよりますが、今回は3時間程度で終了し、正しいデータが読み込めないというエラーが出でたので、次にf3read/f3wirteで何GBまで利用できるかをチェックします。

F3XSwiftで容量偽装のSDカードをチェックしてみました。

F3XSwiftはクリック1つで正しく読み書きができるかをチェックできますが、詳しい情報は表示してくれません。

 f3writeでチェックしたところ、購入したノーブランドのmicroSDカードは全容量32GBにデータを書き込めるものの、読み込み(f3read)を行うと、32GB中、実に27.52GB(約85%)ものデータが壊れて正しく読み込めない(Data LOST)となっていることが分かります。

 

f3write/f3read

クリックで拡大

f3write /Volumes/Hogehoge
f3read /Volumes/Hogehoge
[...]
  Data OK: 3.72 GB (7800588 sectors)
Data LOST: 27.52 GB (57718985 sectors)
	       Corrupted: 27.52 GB (57718985 sectors)
	Slightly changed: 0.00 Byte (0 sectors)
	     Overwritten: 0.00 Byte (0 sectors)
Average reading speed: 3.07 MB/s

 この様な容量が偽装されたmicroSDカードに、正しく利用可能なデータ容量以上のデータを書き込むと、macOSでは「Hogehogeファイルは、破損しているか不完全である可能性があるため開けません。」というエラーメッセージを表示されます。

アプリケーション"Install macOS Big Sur.app"は、破損しているか不完全である可能性があるため開けません。

アプリケーション”Install macOS Big Sur.app”は、破損しているか不完全である可能性があるため開けません。

 頂いたメッセージでは、この様な作りのあまい容量偽装のmicroSDカード(中にはパッケージやデザインまで真似ているニセモノSDカードもあるそうですが…)は店頭で販売されることはなく、デジタルカメラや車載カメラ、ミュージックプレイヤー、USBメモリに同梱/内蔵されて流通しているそうなので、怪しいメーカーの製品に付いてきたSDカードはF3XSwiftやf3コマンドでチェックした方がよさそうです。

おまけ

 以前の記事でオープンソースの「f3」コマンドを紹介したときに、「H2testwのベースになっている」と紹介しましたが、これは逆で、2010年にブラジルDigirati Internet LTDA.のMichel MachadoさんがAndroidスマートフォンを購入した際に、同じ様な容量偽装のmicroSDカードを入手したことからチェックツールを探していたところ、ドイツのHarald Bögeholzさんが開発していた「H2testw」を発見。

F3 an alternative to h2testw

I downloaded H2testw and found two issues with it: (1) it is for Windows only, and (2) it is not open source. However, its author, Harald Bögeholz, was kind enough to include a text file that explains what it does, and provided the pseudo random number generator used in H2testw.

F3 – an alternative to h2testw – Digriati.com

 しかし、H2testwがWindows Onlyでオープンソースでないことから、開発者のHarald Bögeholzさんに連絡したところ、H2testwの仕様書や擬似乱数ジェネレーターを提供してくれたことからF3 (Fight Flash Fraud or Fight Fake Flash)を開発&GPL v3ライセンスで公開したそうです。メッセージでのご指摘ありがとうございます。

コメント

  1. 匿名 より:

    なるほどー面白い記事。早速チェックしてみます。