iMac (24-inch, M1, 2021)のGeekbenchスコアが公開。他のApple M1チップのMacとほぼ同じスコアに。

　iMac (24-inch, M1, 2021)のGeekbenchスコアが公開されています。詳細は以下から。

　Appleは現地時間2021年04月20日、4.5K Retinaディスプレや1080pのFaceTime HDカメラ、Apple M1チップを搭載した全く新しい「iMac (24-inch, M1, 2021)」を05月後半にも発売すると発表しましたが、

そのレビュー用ユニットが各レビュアーの元に届き、GeekbecnhのCPUスコアがGeekbench.comに登録され始めたので、いくつかまとめてみました。

iMac (24-inch, M1, 2021)

　まず、AppleがiMac (24-inch, M1, 2021)を発表したさい、新しいiMacには2つのクーリングファンが搭載されているとコメントされていたことから、iMac (24-inch, M1, 2021)はApple M1チップながら既に発売されているMac mini (M1, 2020)やMacBook Pro (M1, 13-inch, 2020)より高い周波数で動作するのではないかと予想されていた方がいましたが、

投稿されたGeekbenchのシステム情報によると、iMac (24-inch, M1, 2021)に採用されているApple M1チップの仕様は、2020年11月に発売された「Mac mini (M1, 2020)」や「MacBook Air/Pro (M1, 2020)」と同様で、ベース周波数は3.2GHz、L2キャッシュ4MB(高効率コア)となっています。

iMac (24-inch, M1, 2021)

　以上を踏まえた上で、Geekbenchに投稿されたiMac (24-inch, M1, 2021)のGeekbench 5スコアを平均化してプロットしてみると、以下の通りiMac (24-inch, M1, 2021)のSingle-/Multi-Coreプロセッサのスコアは他のApple M1チップのMacとほぼ変わらず、

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Single-Coreスコアが約1,730、Multi-Coreスコアが約7,530となっているので、iMac (24-inch, M1, 2021)が発売されても、これまで同様、Intel Core i9-9900Kを搭載したiMac (Retina 5K, 27-inch, Early 2019)や、Intel Core i9-10910搭載のiMac (Retina 5K, 27-inch, Mid 2020)などのiMacの上位モデルとMac Pro (2019)や販売が終了したiMac Pro (2017)などのプロユーザー向けMacの地位は変わらないと思われます。

おまけ

　また、AppleはiMac (24-inch, M1, 2021)を発表したさい「前世代の21.5インチiMacモデルと比べて最大で85%高速になった」と発表していましたが、この比較は新しいMacの性能を高く見せるためにAppleがたまに行う手で、

Appleは2020年に21.5インチiMacをアップグレードしていないため、前世代の21.5インチiMacモデルとはIntelの第8世代(Coffee Lake)のCore-i3/i5/i7を搭載した「iMac (Retina 4K, 21.5インチ, 2019)」を指しています。

iMac (Retina 4K, 21.5インチ, 2019)

　一応Appleが比較に利用したというIntel Core i5 3.0GHz (6 Cores)搭載iMac (Retina 4K, 21.5インチ, 2019)モデルのGeekbench 5スコアとiMac (24-inch, M1, 2021)のスコアを比較すると、Single-Coreスコアでは約75%、Multi-Coreスコアでは約60%程度になっているので、最大85%というのはAffinityやVectornatorなどNeural Engineを利用するアプリなどで発揮されるようです。

• 24インチiMac – Apple（日本）