Apple Siliconをネイティブ・サポートしたmacOS用X Window System「XQuartz 2.8.0」がリリースされています。詳細は以下から。
AppleのJeremy Huddleston Sequoiaさんは現地時間2021年03月21日、今年01月末からApple Siliconへの対応のため約4年ぶりにメンテナンスを再開し、Beta/RC版を公開してアップデートを行ってきたmacOS用のX Window System(XクライアントとX11サーバー)「XQuartz v2.8.0」をリリースしたと発表しています。
Changes in 2.8.0
- Adds native support for Apple Silicon Macs.
リリースノートより抜粋
XQuartzは2002年にXFree86プロジェクトが開発し、2003年からはAppleも参加して一時はMac OS X/OS Xのスタンダードパッケージとしてインストーラーに同梱されていましたが、2012年にリリースされたOS X 10.8 Mountain Lionを境にプリインストールされなくなり、2016年以降はメンテナンスもされない状態にありました。
約4年ぶりのアップデートとなるXQuartz v2.8.0ではIntelとApple Siliconに対応したUniversal 2 Binaryとなり、XQuartz自体のウィンドウがmacOS 10.14 Mojaveでサポートされたダークモードにも対応していますが、OS X 10.9 Mavericksより前のOS Xのサポートが打ち切られたほか、libXaw8などX11ライブラリで非推奨となったライブラリが削除されています。
XQuartz 2.8.0は以下の公式サイトおよびGitHubリポジトリからダウンロード可能で、初期インストール後にはログアウトとDISPLAY環境変数のアップデートが推奨されているので、現在もXを利用されている方は試してみてください。
Changes in 2.8.0
- Adds native support for Apple Silicon Macs.
- Removes support for versions of macOS older than 10.9
- Removes build-time support for deprecated X11 libraries:
- libXaw8
- libXevie
- libXfontcache
- libxkbui
- libXp
- libXTrap
- libXxf86misc
- Removes Xfake
- Removes xpyb
- Removes older libpng
- Home – XQuartz
- XQuartz/XQuartz: XQuartz Builds – GitHub
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