macOS用のX Window Systemを開発しているXQuartzプロジェクトがApple Siliconに対応した「XQuartz 2.8.0 beta1」をリリースしています。詳細は以下から。
AppleはMac OS XでUnixのX Window Systemを利用する事を想定し、Mac OS X 10.2 Jaguar時代の2002年にX11.app(XQuartz)を開発、以後Mac OS X 10.5 LeopardからMac OS X 10.7 Lionにはデフォルトでインストールされていたため、Mac OS Xユーザーの方は利用した方も多いと思いますが、このXQuartzがApple Siliconへ対応するようです。
AppleはOS X 10.8 Mountain LionでXQuartzのプリインストールを止め、オープンソース化してメンテナンスを続けていたものの、最新のバージョンは2016年10月29日リースされた「XQuartz 2.7.11」で、もうアップデートはされないと思われていましたが、新たに公開された「XQuartz 2.8.0」のBeta 1はApple Siliconにネイティブ対応しており、インストーラーもAppleにより公証され、Apple Inc.の開発者IDで署名されています。
同時に公開されてたメーリングリストによると、Apple Silicon対応のXQuartzを公開したのはAppleでエンジニアリングマネージャーを務めるJeremy Huddleston Sequoiaさんで、XQuartz 2.8.0ではIntel i386(32-bit)のサポートが終了し、システム要件がXQuartz 2.7.xのMac OS X 10.6.3 Snow Leopard以降から、OS X 10.9 Mavericks以降に変更されているものの、IntelとApple Siliconに対応したUniversal 2 Binaryとなっているそうなので、Apple Silicon MacでX11アプリを利用したい方はチェックしてみてください。
I always had it as a goal to put out a release with native Apple Silicon support, and here it is! For the past ~month, I’ve been silently putting out alpha builds of a new build of XQuartz, and I think I’ve worked through most of the issues. Special thanks to everyone who noticed and was willing to try it at report back bugs!
メーリングリストより
- Releases – XQuartz
- XQuartz/XQuartz: XQuartz Builds – GitHub
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