Apple Silicon搭載のMacではiOS/iPadOSのアプリがネイティブ動作するものの、マルチタッチやGPUセンサーなどは対応が必要になるそうです。詳細は以下から。
Appleは日本時間2020年06月22日より世界開発者会議(WWDC20)をオンラインで開催していますが、その基調講演の中でAppleは今後、MacのプロセッサをIntel製から自社製のApple Siliconへ切り替えることを発表し、
Apple Silicon製Macでは、Intel Mac向けに開発されたx86_64アプリがバイナリトランスレーター「Rosetta 2」を利用して動作することと、iPhoneやiPadアプリがネイティブ動作することが伝えられました。
しかし、新たに公開されたセッション10114「iPad and iPhone apps on Apple Silicon Macs」では、開発者に対しiPhoneやiPadとMacでは以下の点が違うため、それらに対応しなければならないとコメントされています。
Apple Silicon Macs can run many iPad and iPhone apps as-is, and these apps will be made available to users on the Mac through the Mac App Store. Discover how iPad and iPhone apps run on Apple Silicon Macs, and the factors that make your apps come across better. Learn how to test your app for the Mac, and hear about your options for distribution of your apps.
iPad and iPhone apps on Apple Silicon Macs – Apple Developer
iPhone/iPadとMacアプリ
Appleでフレームワークのシニアエンジニアリング・マネージャーをされているJason Beaverさんによると、Apple Silicon製MacではUIKitのiPhone/iPadアプリが“as-is(その状態のまま)”で動作するものの、
iPadアプリをMac Catalystアプリへ移行したときと同じように、iPhone/iPadとMacには以下のようなハードウェアの違い、UIの違い、システムソフトウェアの違いがあるため、開発者はこれらに注意/対応しなければならないと指摘しています。
- ハードウェアの違い
- Macのマウスとマルチタッチが可能なiPhone/iPadのタッチイベント。
- 加速度やジャイロ、磁気、深度(TrueDepthカメラ)といったの環境センサー。
- カメラ(Macは外部ディスプレイ搭載のカメラやUSBカメラも利用可能)。
- UIの違い
- アラートやポップアップの出現位置が自由でOpen/Saveパネルが別ウィンドウ。
- Macではウィンドウのリサイズが可能。
- システムソフトウェアの違い
- Macのファイルシステムはユーザーはアプリのデータを任意の場所に移動できます。
- 画面サイズなどのデバイスプロパティはiPhone/iPadデバイスはほぼ決まっているものの、Macは環境により大きく変化します。
iPhoneやiPadアプリの開発者は、Apple Silicon製Macへ自身のアプリを配信できるものの、Macへの対応状況によってiPhone/iPadアプリをMac App Storeで公開したくない場合は、
App Store Connectで「✅Make this app available on Mac」のチェックボックスを外すことで、Mac App Storeには配信されなくなるそうなので、Apple Silicon製Macを購入したからといって全てのiPhone/iPadアプリが利用できるようになるとは限らないそうです。
- iPad and iPhone apps on Apple Silicon Macs – WWDC 2020 – Videos – Apple Developer
コメント
Mac上でそのままiPhoneアプリを動かすっていうのはWin上でAndroidエミュレータを動かすような感じだよね。いまいち使いにくそうでメリットを感じないけどなあ。
擦りもしない理解と例えで笑った
人生詰んでるレベルの性格の悪さで笑った