Apple Silicon搭載のMacでIntelバイナリを変換するトランスレータ「Rosetta 2」はカーネル拡張とx86_64プラットフォームを仮想化するVMアプリをサポートしないため、現状ではWindows VMは難しいもよう。

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 Apple Silicon搭載のMacでIntelバイナリを動作させるトランスレータ「Rosetta 2」はカーネル拡張とx86_64プラットフォームを仮想化するVMアプリをサポートしないため、現状ではWindows VMは難しいようです。詳細は以下から。

VMware Fusionのアイコン。

 Appleは日本時間2020年06月22日午前10時より世界開発者会議(WWDC20)をオンラインで開催し、その基調講演の中で、今後約2年をかけてMacのプロセッサをIntelからApple製(Apple Silicon)へ移行する計画を発表するとともに、Intelバイナリ(アプリ)を今後も利用できるよう、PowerPCからIntelプロセッサへ移行した15年前と同じくバイナリトランスレータ「Rosetta 2」を次期macOS Big Surへ導入すると発表しましたが、

macOS Big SurのRosetta 2

追加公開された「Rosetta 2」の資料によると、Rosettaは基本的に自動的にIntelバイナリに含まれるx86_64命令をApple Siliconで実行可能なarm64命令へ変換してくれるものの、この変換プロセスにより、一部のアプリでは起動時間がこれまでより遅く感じられるようになることがあるほか、

AppleのRosetta 2の説明

32-/64-bitプロセスへの移行時期にも32ビットモードで開くオプションがあったように、そのバイナリがarm64とx86_64の両方で起動可能な場合(Universalアプリ)、優先的に既存のx86_64命令を使用する「Rosettaで開く」オプションが用意されているそうです。

To the user, Rosetta is mostly transparent. If an executable contains only Intel instructions, macOS automatically launches Rosetta and begins the translation process. When translation finishes, the system launches the translated executable in place of the original. However, the translation process takes time, so users might perceive that translated apps launch or run more slowly at times.

About the Rosetta Translation Environment – Apple Developer Documentation

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Rosetta 2が変換できないもの

 また、Appleは基調講演やPlatforms Sate of the Unionの中で、Apple Silicon製Macの仮想化技術を紹介し、プレビュー版のParallels DesktopでARM版Debian GNU/LinuxやDockerを起動するデモを行っていましたが、

ARM版Debian/Linux

同じくAppleの資料によると、Rosetta 2は例外としてカーネル拡張とx86_64プラットフォームを仮想化する仮想化アプリは変換せず、これらを利用したアプリや仮想マシンは利用できなくなるため、Parallels DesktopやVMware Fusionで利用しているWindowsの仮想マシンをApple Silicon製Macで起動することは難しいようで、

Rosetta2が変換できないもの

What Can’t Be Translated?
Rosetta can translate most Intel-based apps, including apps that contain just-in-time (JIT) compilers. However, Rosetta doesn’t translate the following executables:

  • Kernel extensions
  • Virtual Machine apps that virtualize x86_64 computer platforms

About the Rosetta Translation Environment – Apple Developer Documentation

VMware Fusion/WorkstationのプロダクトマネージャーMichael Royさんも「Apple Silicon製Mac対応のFusionはARM版WindowsかLinuxゲストしか動かなくなると思うけど、なにかしたいことはありますか?」というアンケートを取り出したので、Appleの仮想化技術はまだ未知数で使い方も限定的な部分が多いようです。

Appleの仮想化技術はSandbox内で実行されるHypervisorフレームワークがベースで、仮想化アプリはこれの利用が前提でカーネル拡張も禁止されているため、FusionがApple Silicon製Mac上で動いても、現在のような自由度の高い仮想化ができるかは不明のようです。

コメント

  1. 匿名 より:

    まあ当然というか仕方ないね。PPCからIntel移行の時を思い起こせば、Rosetta2も遠からず廃止になる可能性は非常に高いわけで、仮にカーネル拡張まで対応したとしても、いつまでもそれ頼みというわけにもいくまいよ。

  2. 匿名 より:

    Surface Pro XなどでARM版Win10が動いているのだから、それが動くのでは?

  3. 匿名 より:

    そもそも win を Mac で使う事が超ニッチなので何の問題も無い

  4. 匿名 より:

    「Windows専用機を買え」って事じゃないかな。

  5. 匿名 より:

    qemuならx86_64のOSは動かせそうだけど遅いだろうな・・・
    ARM版Windowsは個人的に購入できるのかわからん。

  6. 匿名 より:

    これ以上デバイス増やしたくないんだけど、Windowsノートの安いのでも買っとくかな。

  7. 匿名 より:

    VMwareは正直、ゲーム用。

  8. 匿名 より:

    機能拡張とカーネル拡張は別だべ

    • applech2 より:

      ご指摘ありがとうございます。
      先程該当箇所を修正したので、朝にはアップデートされていると思います。
      機能拡張 → カーネル拡張

  9. 匿名 より:

    Intel Mac買えるうちに買っといたほうが良いんかなぁ、、、

  10. 匿名 より:

    Virtual PC が復活するのだろうか

  11. 匿名 より:

    ここ最近は、MacとLinuxだけで仕事ができてるから、まぁ問題ないかな…