ParallelsがmacOS 10.15 CatalinaやAppleでサインインをサポートした仮想化アプリ「Parallels Desktop 1.5.0 (旧Lite)」をMac App Storeでリリースしています。詳細は以下から。
2018年末にカナダのCorel Corporationに買収され、現在はKKR傘下となったParallels, Inc.は現地時間2020年02月03日、2017年03月に日本のMac App Storeでも公開を開始した仮想マシン構築アプリ「Parallels Desktop Lite」を「Parallels Desktop v1.5.0」へアップデートしています。
これは Parallels Desktop™ の大型アップデートです。これにより、安定性、安全性、操作性が向上し、macOS® 10.15 Catalina との互換性が提供されます。製品の正式名が Parallels Desktop に変更されました。App Store Edition では、依然 Parallels Desktop™ for Mac の一部の機能を利用することができませんが、新しいバージョンには次の新機能、修正、改良点が含まれています。
Parallels Desktop – Mac App Store
Mac App Store版の新機能
AppleのSandbox制限内で動くMac App Store版のParallels Desktopは、これまでLiteとして公開されていましたが、今回から正式名称が「Parallels Desktop」へ変更されたそうで、Sandbox制限のため引き続き「Parallels Desktop™ for Mac」の一部機能は利用できないそうですが、
Appleが2020年4月までにサードパーティサービス対応を求めている「Appleでサインイン (Sign in with Apple)」に対応し、Parallels Desktop v15.xの目玉となるApple Metalを利用してたDirectX 11のサポートやSidecarとApple Pencil、NVMeコントローラーのサポートが追加されているそうなので、ユーザーの方はアップデートしてみてください。
macOS 10.15 Catalina
- ”Apple 経由でのサインイン”を使用して、Parallels アカウントを作成できるようになりました。
- Sidecar により iPad® で Windows アプリを使用する場合の、Apple Pencil® による描画機能のサポートが向上しました。
- Apple Pencil チルトのサポート
- Apple Pencil のダブルタップで次のような新しい Touch Bar™ オプションを活用できます
- ペン、消しゴム、マウスモード間の切り替え
- 簡単なスニップの取得、Touch Bar からの Windows タブレットモードの有効化または Windows スクリーンキーボードの開始
グラフィック
- Parallels は Apple Metal® を利用して、DirectX® 11 のサポートを開始しました。これにより Autodesk 3ds Max 2020、Lumion, ArcGIS Pro 2.3、MasterSeries 製品などを実行できるようになりました。
- さらに Madden NFL 19、Age of Empires: Definitive Edition、Anno 2205、Railway Empire、Space Engineers、Frostpunk、Risk of Rain 2 など、たくさんのお気に入りのゲームをプレイできます。
- DirectX 3D グラフィックは Apple Metal エンジンにより強化されました。
- Virtio GPU により強化された新しい Linux ディストリビューションとの互換性をご体感ください。マウスのスライド(Parallels Desktop のマウスカーソルをキャプチャする場合)、動的解像度(ユーザーが仮想マシンのウィンドウのサイズを変更して、画面解像度が動的に変更される場合)、マルチモニターをサポートしました。これらの機能は Parallels Tools に依存しません。
パフォーマンス
- 以前のバージョンでは使用に耐えないほど動作が遅かった一部のアプリケーションは、DirectX 11 を使用することで動作速度が大きく向上しました。
- 3D グラフィックが最大 15% 高速化しました。
- ユーザーインターフェイスの応答速度がさらに向上。
ハードウェア
- 次世代のストレージコントローラーである、Non Volatile Memory Express(NVMe)ディスクコントローラーをサポートしました。NVMe は、Advanced Host Controller Interface(AHCI)と比べて仮想化環境との親和性が高く、効率的です。NVMe は、ソリッドステートストレージ(SSD)だけでなく、最新型のマルチコア CPU も活用します。
- Intel HDA サウンドカードのサポート:
- 最大 8/2 チャンネル(出力/入力)、192kHz サンプリングレート、32-bit サンプリングをサポートしました
- VoIP 電話の音質が向上しました
- “jack sense”をサポートしました
- マイクのミュート状態を自動検出します。ユーザーまたは macOS の環境設定で Mac® のマイクへのアクセスが許可されていない場合は、Windows にマイクのミュート状態が表示されます。
- サウンド出力の無効状態を自動検出します。サウンド出力が仮想マシンの設定で無効にされている場合、Windows でも出力の無効状態が表示されます。
- Bluetooth Low Energy をサポートします。これにより、Logitech Craft、IrisPen また一部の IoT デバイス(スマート家電、スマートバンド)など、より多くのデバイスが利用できるようになります。
- Bluetooth のドライバーはバージョン 4.0 です。
より便利に
- スナップショットへロールバックする場合、Parallels Desktop では現在の仮想マシンの状態を新しいスナップショットとして保存できます。
- 非常に早い段階から画像のドラッグ & ドロップはサポートされていましたが、最新版の macOS の一部のスクリーンショットは、形式が新しいため、Windows にそのままドラッグすることができません。今回 Parallels はドラッグ & ドロップを強化しました。スクリーンショットプレビューや Safari、写真アプリまた他の macOS アプリケーションの画像をドラッグして、Windows アプリケーションにドロップできるようになりました。
- キーボードレイアウトが完全に再設計されたことで、次のような複数の改善点が導入されました。
- Excel のショートカット“Ctrl”+“+”および“Ctrl”+“-“がサポートされました
- JIS キーボードのサポートが向上しました
- 大部分の非英語キーボードのレイアウトで CAPS LOCK の入力が修正されました
- Parallels Desktop – Mac App Store
コメント
LiteはLinux等Windows以外のOSだと無償で使えましたが、今回の
アップデートで無償使用できなくなってません?
アップデート後、立ち上げたらサブスクの登録を要求されて何もできません。
それは前のバージョンからそうなってる
今回からじゃない
そうなのですね。
教えてくれてありがとう。