AppleがApple IDを利用した「Sign in with Apple」についてのガイドラインを公開しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2019年09月12日、WWDC 2019で発表したApple IDを利用したサードパーティ製サービスへのサインイン「Sign in with Apple」についてのガイドラインとサポート期限を開発者向けに通知しています。
Appが「Appleでサインイン」の使用を必須とする場合の基準を提供するために、App Store Reviewガイドラインを更新しました。本日より、App Storeに提出する新規のAppは、これらのガイドラインに従う必要があります。既存のAppとAppのアップデートは、2020年4月までにそれらに従う必要があります。
News – Apple Developer
Sign in with Appleへの対応
アップデートされたApp Storeのレビューガイドラインによると、Facebook LoginやGoogle Sign-In, Sign in with Twitterなどのサードパーティ/ソーシャルログインを利用したアプリは今後「Sign in with Apple」への対応が必要で、
例外的としは以下の通り、自社独自のアカウント設定とサインインシステムをのみのアプリや教育やエンタープライズアカウントでサインインするアプリ、住基カードのような政府や特定の業界が支援している市民識別システムやIDを使用したアプリ、メールやソーシャルメディアなどサードパーティ製サービスに直接アクセスするクライアントアプリは「Sign in with Apple」に対応する必要はないそうです。
Sign in with Apple is not required if:
- Your app exclusively uses your company’s own account setup and sign-in systems.
- Your app is an education, enterprise, or business app that requires the user to sign in with an existing education or enterprise account.
- Your app uses a government or industry-backed citizen identification system or electronic ID to authenticate users.
- Your app is a client for a specific third-party service and users are required to sign in to their mail, social media, or other third-party account directly to access their content.
AppleはWWDC 2019で「Sign in with Apple」は各サービスにユニークなメールアドレス(Hide My Email)を提供することで、メールアドレスのリークや個人情報が流出したサービスの特定、不正アクセス対策につながるとコメントしており、この「Sign in with Apple」への対応は新規アプリが今日から、既存のアプリは2020年4月までに対応する必要があると発表しています。
また、Sign in with Appleはメールアドレスとパスワードに他に、AppleデバイスではFace IDやTouch ID(MacBookのTouch IDも)が2ファクタ認証の役割を果たし、WebサイトやWindows/Androidなど他のプラットフォームにも「Sign in with Apple JS」で提供されるので、興味のある方はWWDC 2019のPlatforms State of the Unionとセッション706をチェックしてみてください。
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- Platforms State of the Union – WWDC 2019 – Videos – Apple Developer
- Introducing Sign In with Apple – WWDC 2019 – Videos – Apple Developer
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