Parallelsが多くのLinuxディストリビューションを無料で利用可能な「Parallels Desktop Lite」をMacAppStoreで公開しています。詳細は以下から。
Parallelsシリーズを開発しているParallels, Inc.は現地時間03月04日、昨年から一部地域のMac App Storeで公開していた「Parallels Desktop v12 for Mac」の機能を一部制限し、AppleのSandbox内で動作する仮想マシン構築アプリ「Parallels Desktop Lite」を日本のMac App Storeでも新たに公開しています。
Parallels Desktop Lite により、 Mac で Windows、Linux およびそれらのアプリケーションを簡単に実行できます。
オペレーティングシステムを切り換えたり、Mac、Windows、Linux の間でアプリケーションを切り換えたりするときに、Mac を再起動する必要はありません。Internet Explorer®、Quicken®、QuickBooks、さらに Mac では利用できない他の Windows や Linux のアプリケーションを Pages® や Keynote® などの Mac アプリケーションと同じく、同時に使用できます。開発者からもっとも支持されている Mac 仮想化ソフトウェアを利用できます。
Parallels Desktop Lite – Mac App Store
システム要件とライセンス
Parallels Desktop Liteのシステム要件はOS X 10.11.5以降で、Parallels Desktop 12 for Mac(Standard Edition)のいくつかの機能が制限されている他、Windowsを仮想マシン(ゲスト)として利用する場合は年間59.99ドルのアプリ内課金が必要になっています。
Parallels Desktop Liteのライセンス
- Linux 仮想マシンをダウンロードして実行する → 無料
- macOS 仮想マシンをインストールして実行する → 無料
- Windows 仮想マシンをインストールして実行する → アプリ内で購入が必要
Parallels Desktop Liteを利用して実行できるOS
- Windows 10、Windows 8、Windows 7、Windows Vista®、Windows XP
- 大部分の Linux ディストリビューション
- macOS Sierra 10.12、 OS X El Capitan 10.11、OS X Yosemite 10.10、OS X Mavericks 10.9、OS X Mountain Lion 10.8、OS X Lion 10.7x
LiteとStandard
Parallels Desktop LiteとStandard Edition(ライセンスやパッケージ販売されているもの)の機能の違いは以下の通りで、Liteで利用できない機能はアプリ内課金をしても利用可能になることはないので、Parallelsも既存のParallels Desktop for MacユーザーにはLite版を利用することを進めていませんが、Chromium OSやUbuntu, Fedora, CentOS, Debianなどのディストリビューションは無料で利用&セットアップまで行ってくれるので、興味のある方は利用してみてください。
注:Windows は別途の購入となります。
注:既存の Parallels Desktop® for Mac ユーザーには、Parallels Desktop Lite への移行は推奨されません。Parallels Desktop Lite – Mac App Store
機能 | Lite | Standard Edition |
備考 |
---|---|---|---|
Macのジェスチャーを用いた Windowsアプリの操作 |
✅ | ✅ | |
Mac/Windows間の 時刻同期 |
✅ | ✅ | |
ゲスト/ホスト間での マウスの同期 |
✅ | ✅ | |
Mac/Windows間での クリップボード同期 |
✅ | ✅ | |
ドラッグ&ドロップで Windowsとファイル共有 |
✅ | ✅ | |
Macのフォルダを Windowsで共有 |
✅ | ✅ | |
Windowsの解像度設定 | ✅ | ✅ | |
DirectX 10.1 | ✅ | ✅ | |
Macの位置情報を Windowsと共有 |
✅ | ✅ | |
Macのプリンターを Windowsと共有 |
✅ | ✅ | |
Boot Camp領域の WindowsをVMとして使用 |
❌ | ✅ | |
WindowsやLinuxのアプリを macOSのネイティブアプリ風に 使用するCoherenceモード |
❌ | ✅ | Coherence[1, 2] |
ブリッジネットワークモードで VMをグローバルネットから 見えるようにする |
❌ | ✅ | |
PCのWindowsを VMへ変換する |
❌ | ✅ | |
macOSのファイルを ゲストOSのアプリで開く |
❌ | ✅ | |
Macのバッテリーを 節約するために 仮想マシンを自動停止する |
❌ | ✅ | |
ゲストOSのファイルを macOSで共有する |
❌ | ✅ | |
Windowsでクリックした WebリンクをmacOSの ブラウザで開く |
❌ | ✅ | |
起動している VMのアイコンを Dockに表示 |
❌ | ✅ | |
iCloud, DropBoxなどの クラウドサービスを macOSとWindowsで共有 |
❌ | ✅ | クラウド共有 |
30日間無料の ウィルス対策アプリを macOS/ゲストOSへ提供 |
❌ | ✅ | Kaspersky |
価格 | 59.99ドル/年 | シングル 8,500円 |
Amazonやセールでは5,000円程 |
- Parallels Desktop Lite – Mac App Store
コメント
Windows入れると課金かよ、いみねー
もうWindowsとか割れ関連のソフトくらいしか用途が思いつかないよ。
アイコン変えればいいのに
完全に同意。Parallelsに移行したいけどアイコンがダサ過ぎて決断できない
veertuあるしなぁ
Hypervisor.framework使ってるんだろうな。
スタンダード版もハイパーバイザとして選択できる。