Twitterが2018年8月16日でのUser Streams APIの廃止やAccount Activity APIの価格などを発表しています。詳細は以下から。
米Twitter, Inc.は現地時間2018年05月16日、サードパーティアプリやサービスを開発するのに必要な新しい“Account Activity API(以下、AAA)”の価格を発表するとともに、タイムラインが流れるようにリアルタイムで更新される”User Streams API”などを08月16日をもって廃止する予定であると発表しています。
We’re also making a change to our deprecation date for Site Streams, User Streams and legacy Direct Message endpoints. Those services, originally slated for retirement on June 19th, will be available until August 16th, 2018. https://t.co/OiZP243Utt
— Twitter Dev (@TwitterDev) 2018年5月16日
従来サービスの交換
[…]当初、User StreamsとSite Streamsとともに、ダイレクトメッセージの使われていないエンドポイントは2018年6月19日(米国時間)をもって廃止される予定でしたが、本日から3ヶ月後の2018年8月16日(米国時間)に変更になります。
全てのアクティビティを扱える現行バージョンのAccount Activitty APIは全ての開発者に公開されますが、ダイレクトメッセージのみ扱っているベータ版は、同じく2018年8月16日に廃止されます。現行バージョンでは、無料で登録できるアカウント数がベータ版の35から15に減少します。これは現在ベータ版をお使いの開発者には影響がなく、本日よりAccount Activity APIを無料でお使いになる開発者が対象となります。Account Activity APIを全ての開発者の皆さんに公開 — Twitter Blog
Twitterの新しいAAAはユーザーのツイートや@メンション、返信(リプライ)、リツイート、引用リツイート、引用リツイートをリツイート、いいね、ダイレクトメッセージの送受信、フォロー、ブロック、ミュート、タイピングインジケーター、メッセージ開封確認機能などのユーザーアクティビティをリアルタイムに取得できますが、一定数以上のユーザーがアプリからAAAを利用する場合はTwitterとの有償契約となるため、サードパーティアプリは以下の様な問題に直面しています。
AAAとサードパーティアプリ
本日公開された公式ブログによると、サードパーティ製アプリ開発者に提供されるツイートなどユーザーのアクティビティをリアルタイムに取得できるAAAのPremium Pakageの価格は最大250アカウント利用で月額2,899ドル(約32万円)となっており、それ以上はエンタープライズでの契約が必要となるため、
250アカウント(ユーザー)以上で利用されている米The IconfactoryのMac/iOS対応Twitterクライアント「Twitterrific」や昨日Mac版の最新バージョンがリリースされた米Tapbotsの「Tweetbot」などの開発者らはエンタープライズ契約を行うと思われますが、金額がどうなるかが未定なことに加えUser Streamsが廃止されることで今後ツイートの取得などに影響が出てくると思われます。
It’s looking like it won’t be financially possible for us to afford the new account activity API from twitter.
— Sean Heber (@BigZaphod) 2018年5月16日
The public pricing that I’m seeing shows Twitter’s Account Activity API pricing as $2,899/month to get activity updates… for 250 users.
Needless to say, we have more than 250 users.
It’s possible an “enterprise” deal could be made, but it seems unlikely to be affordable.
— Sean Heber (@BigZaphod) 2018年5月16日
おまけ
また、TwitterのシニアプロダクトマネージャKyle Weissさん、およびDevアカウントはストリーミングサービスを廃止するのに伴い、「ストリーミング連携もしくはホームタイムライン・データを利用しているアプリは月間のアクティブアプリの1%未満にとどまっているため」とコメントしており、Tweetbot開発者のPaul HaddadさんはTechCrunchのインタビューの中でAPIの変更により今後Tweetbotの機能が削除されたり、通知が遅れたりするかもしれないとコメントしています。
There’s no streaming connection capability as is used by only 1% of monthly active apps. Also there's no home timeline data. We have no plans to add that data to Account Activity API or create a new streaming service. However, home timeline data remains accessible via REST API.
— Twitter Dev (@TwitterDev) 2018年5月16日
Nice to know that all of us Twitterrific users are part of the 1%. https://t.co/AX1BSxYNW7
— Sean Heber (@BigZaphod) 2018年5月16日
開発者のためのリソース
私たちはUser StreamsとSite StreamsからAccount Activity APIに移行する開発者のために移行ガイドを作成しました。一部の開発者の皆さんがお気づきのように、ストリーミング連携もしくはタイムラインデータに関する機能は廃止します。実際、こちらは1%未満の月間アクティブアプリで利用されているにとどまるため、本決定に至りました。また、廃止するこの機能をAccount Activity APIに追加することや、新しいストリーミングサービスを提供する予定はありません。ホームタイムラインに関しては引き続きstatuses/home_timelineエンドポイントを介してアクセスできます。Account Activity APIを全ての開発者の皆さんに公開 — Twitter Blog
- Account Activity APIを全ての開発者の皆さんに公開 — Twitter Blog
- Twitter delays shutdown of legacy APIs as it launches a replacement – TechCrunch
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