Astro HQ、ワイヤレスでiPadをMacのセカンドディスプレイに出来るアダプタ「Luna Display」を発表。

Luna Displayアダプタ Astropad
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 Astro HQがワイヤレスでiPadをMacのセカンドディスプレイに出来るアダプタ「Luna Display」を発表し、Kickstarterでキャンペーンを開始しています。詳細は以下から。

Luna Displayアダプタ

 iPadにMacの画面を映し出し液晶タブレット化するアプリ「Astropad」シリーズを開発している米Astro HQは現地時間2017年08月22日、予告していた通りiPadをMacのセカンドディスプレイとして利用することが出来るワイヤレスアダプタ「Luna Display」を新たに発表し、クラウドファンディングKickstarterで開発資金を募っています。

Key Features

  • Zero Lag: Harness the raw power of your graphics card for a virtually lag free experience.
  • Crystal Clear: Luna delivers stunning image quality without any glitching, artifacting or blurriness.
  • Works With Any Mac Over Wifi: Available for USB-C and Mini DisplayPort, Luna sets up in seconds and instantly works with your existing WiFi.

Luna Display by Astro HQ — Kickstarter

AstropadとLunaとDuet

 Astropadは2015年2月に元AppleのQuickTimeエンジニアのMattさんらが開発したiPadにMacの画面をミラーリングするためのアプリですが、Astropadユーザーからの「iPadをMacのセカンドディスプレイとしてAstropadを利用したい」というの要望から、それを実現するための新しいハードウェア「Luna Display」を新たに開発したそうで、

Luna Displayのセットアップ図

同様の機能を持ったアプリとして「Duet Display」が存在しますが、DuetはPeerTalkを利用し”VNC over TCP over UDP“を行っているため、GPU AccelerationやsRGBカラーキャリブレーションなどが利用できない事が欠点となっていました。

DuetとAstropadの違い

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Duetは既存の技術を利用することにより、早い段階でWindowsもサポートしています。

Lunaアダプタ

 Luna Displayはこれを解消するための新しいハードウェアで、LunaアダプタをMacのUSB-CまたはMini DisplayPortに挿入しコンパニオンアプリを起動することでソフトウェアディスプレイでは提供できなかった機能を提供できるとしており、

Duet DisplayとLuna Displayの違い

Astropad Studio/Standardとの統合機能やRetina品質のディスプレイ、完全なワイヤレス接続、ミラーリングのアスペクト比が原因で存在した”Block Bar”、カラー補正などがLuna Displayの優位点となるようで、

Luna DIsplayの機能

Kickstarterのキャンペーンではアダプタの開発資金出資者に49ドルからアダプタはUSB-CまたはMini DisplayモデルのLunaアダプタを1つ提供するプランなどが用意されています。

USB-CとMini DisplayPortのLunaアダプタ

Lunaアプリは無料で提供されます

システム要件

 Luna Displayは外付けキーボードやApple Pencil, タッチ操作機能, Metal 2 GPUなどをサポートするため、OS X 10.10 Yosemite以上を搭載した以下のMacおよびiOS 9.1以上が搭載されたiPadやiPad 2, iPad mini, iPad Proで利用できます。

Luna Displayのシステム要件

Mac

  • MacBook Air (2012 and later)
  • MacBook Pro (2012 and later)
  • Mac mini (2012 and later),
  • iMac (2012 and later)
  • Mac Pro (Late 2013)

FQA

 出資者には2018年05月にLuna Displayが送られてくる事になっており、Astropad Studioサブスクリプション付きモデルなどのFQAも公開されているので、興味のある方はチェックして出資してみて下さい。

Luna Display acts as a complete extension to your Mac, allowing you to use it directly from your iPad with full support for external keyboards, Apple Pencil, and touch interactions. It literally turns your Mac into a touchable device, allowing pinching, panning and tapping… making it much more than just a second screen.

Luna Display by Astro HQ — Kickstarter

FQA

  • Q.Lunaアプリは別売ですか?
  • A.いいえ、Lunaアプリは無料でダンロード可能です。ハードウェアの出荷時には利用可能になります。
  • Q.Windowsはサポートしていますか?
  • A.現在のところWindowsはサポートしていないが、将来的にはWindows(PC)版を開発したいと考えている。
  • Q.Lunaは複数のiPadで利用できますか?
  • A.いいえ、Luna Displayは1つのiPadのみサポートします。
  • Q.KickstarterのキャンペーンにはAstropad Studioの年間サブスクリプションとLuna Displayを組み合わせた99ドルの”Artist Bundle”プランがありますが、サブスクリプションの開始はいつですか?
  • A.キャンペーン終了後、Astropad Studioのライセンスをお送りします。そのライセンスには「直ぐにサブスクリプションを始める」または「Luna Display到着後に始める」のオプションが選択できるようになっています。
  • Q.LunaはUSB-C to DisplayPortアダプタなどで利用できますか?
  • A.Lunaとアダプタの組み合わせはお勧めしません。

追記

 朝4時頃に確認したところ、既に49と55ドルのプランは終了し59ドルプランしか選択できませんでしたが、キャンペーン開始6時間で目標資金額30,000ドルの3倍以上となる100,000ドルの資金を集めているようです。

Luna Displayの出資

追記

 Luna Display Technology Preview版のハンズオンレビューをThe IconfactoryのCraig Hockenberryさんが公開しています。

コメント

  1. 匿名 より:

    記事としては興味深いのだけれど、日本じゃ技適取らないと使えないので、そういうことも書いておいて欲しい。

    • 匿名 より:

      これはハードウェアアクセラレーターで、W-Fi / Bluetoothは関係ないんじゃないですか?

  2. 匿名 より:

    というかサブディスプレイ+QuickRes使っている身としてはちょっとガッカリだった…
    上の人も言ってるけど、技適を考えると格安の液晶モニタとQuickRes組み合わせて、Astropad使えばリスクも少ないのかなぁと。
    サブディスプレイ無い人や、アイディア的には魅力的なプロダクトだと思うけどね。

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