iOS 12ではUSDZフォーマットがネイティブサポートされ、3Dオブジェクトを映し出す「AR QuickLook」を利用することができます。詳細は以下から。
Appleは2018年06月に行ったWWDC 2018で現実の空間にオブジェクトを映し出す拡張現実フレームワーク「ARKit v2」を紹介し、米Pixar Animation Studiosが開発しているUSD(Universal Scene Description)の拡張フォーマット「USDZ」をネイティブサポートすると発表しました。
これにより、先日リリースされたiOS 12にアップグレードしたデバイスではファイルアプリやサードパーティ製アプリに保存してあるUSDZファイルをプレビューすることが可能になっていますが、iOS 12ではもう1つ、USDZファイルを用いた「AR QuickLook」機能がサポートされています。
AR QuickLook
AR QuickLookはmacOSのQuickLook機能のAR版で、USDZファイルの3DデータをiPhoneやiPadのカメラを通して現実世界に映し出すというもので、WWDC 2018でもデモされていましたが、以下のように家電や家具、食器などを現実の部屋に映し出して実際の大きさや配置などを確認することも可能です。
また、AppleはiOS 12に搭載したSafari v12で「USDZ ARモード」をサポートしているため、ショッピングサイトやAppleのデモサイトなど、Safariで開いているWebページにUSDZファイルがある場合はSafariから直接ARモードを利用できますが、ARモードやAR QuickLookは多くのメモリを消費するため、AppleはiPhone 7 Plus以降のiOSデバイスを使用することを推奨しています。
AR QuickLook推奨デバイス
- iPhone 7 Plus, iPhone 8 Plus, iPhone X以降
- iPad Pro 12.9インチ以降
おまけ
ちなみに、macOSではOS X 10.11 El Capitanから米3D Systemsが開発した3Dデータ形式”STL(STereoLithography)“や”Wavefront OBJ“ファイルのQuickLookが可能になっています。
コメント
FBXは・・・Autodeskと仲悪そうだからやらないか