iOS 11へアップグレードする前の注意点まとめ。

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 iOS 11へアップグレードする前の注意点をまとめました。詳細は以下から。

iOS 11のロゴ。

 Appleは現地時間2017年09月19日、日本時間20日「iOS 11」を正式にリリースすると発表していますが、iOS 11では新機能や機能の修正が行われ、iOS 10で利用できていたアプリやサービスなどが利用できなくなる事が既に発表されているので、備忘録程度にアップグレードする前の注意点をまとめてみました。

iOS 11は現地時間2017年09月19日、日本時間2017年09月20日にリリース

32-bitアプリとデバイスがサポート終了

 AppleはiOS 10.3から32-bitアプリを利用しているユーザーに対し「このAppは将来のiOSのバージョンでは動かない可能性がある」という警告を出し、WWDC 2017で32-bitアプリのサポートを終了すると発表しましたが、iOS 11ではその発表の通り32-bitアプリが動作しない状態となっています。

iOS 11で32bitアプリの終了。

Support for 32-bit apps is not available in iOS 11 and all 32-bit apps previously installed on a user’s device will not launch.

64-bit Apps on iOS 11 – News and Updates – Apple Developer

iOS 11で32-bitアプリを動作させる方法はなく、既にインストールされている32-bitアプリも起動できなくなります。またAppleは同時にiOS 11で32-bitデバイスのサポートを終了するとも発表しているため、現在iOS 10に対応している「iPhone 5」および「iPhone 5c」(Appleの32-bit SoC “Apple A6″を搭載)はiOS 11へアップグレードすることは出来ません。

iPhone iPad iPod
iOS 10 iPhone 7
iPhone 7 Plus
iPhone 6s
iPhone 6s Plus
iPhone 6
iPhone 6 Plus
iPhone SE
iPhone 5s
iPhone 5c
iPhone 5
第1世代 12.9インチ iPad Pro
第2世代 12.9インチ iPad Pro
第1世代 10.5インチ iPad Pro
9.7インチ iPad Pro
iPad Air 2
iPad Air
iPad 第5世代
iPad mini 4
iPad mini 3
iPad mini 2
第6世代 iPod touch
iOS 11 New iPhone X
New iPhone 8
New iPhone 8 Plus
iPhone 7
iPhone 7 Plus
iPhone 6s
iPhone 6s Plus
iPhone 6
iPhone 6 Plus
iPhone SE
iPhone 5s
第1世代 12.9インチ iPad Pro
第2世代 12.9インチ iPad Pro
第1世代 10.5インチ iPad Pro
9.7インチ iPad Pro
iPad Air 2
iPad Air
iPad
5th generation
iPad mini 4
iPad mini 3
iPad mini 2
第6世代 iPod touch

手持ちのiOSデバイスに32-bitアプリがインストールされているかを確認する方法はiOS 10.3以降の設定アプリから[一般] → [情報] → [App]で[App互換性]ページを表示することで確認可能で、そのページに表示されているアプリはiOS 11アップグレード後に起動できなくなります。

32bitアプリの探し方

クリックで拡大

SHA-1証明書のTLS接続が不可能に

 AppleはGoogleやMicrosoft、Mozillaなどのブラウザベンダと足並みをそろえ、SHA-1証明書を利用したTLS接続の制限を進めて[1, 2]きましたが、iOS 11(watchOS 4なども)ではSHA-1署名証明書のTLS接続を行うサーバーを用いたアプリやメール, カレンダー, VPNサービスなど

iOS 11でSHA-1が完全に終了

macOS High Sierra 10.13、iOS 11、tvOS 11、watchOS 4 (今秋リリース予定) では、SHA-1 で署名された証明書はどの TLS 接続でもサポートされなくなります。

SHA-256 による署名済み証明書に切り替えて接続エラーを回避する – Apple サポート

全てのSHA-1署名の証明書を利用したTLS接続のサポートが終了することが発表されているので、気になるユーザーの方はiOS 11へアップグレードする前に開発者やサーバーの管理者などへ確認することをお勧めします。

APFS

 Appleは2017年3月にリリースした「iOS 10.3」で新しいファイルフォーマット「APFS」を導入し、CloneやCopy on Write機能のおかげでファイル操作のレスポンスが向上していますが(以下の動画は2.8GBのファイルをコピーするベンチマーク)、

APFSにはUnicodeの正規化問題が前々から指摘されており、iOS 10.3.3でランタイム正規化が導入され、一部のアプリで発生していた不具合が修正されましたが、AppleはiOS 11(macOS 10.3)でネイティブ正規化を導入することを発表しているため、一部アプリで不具合などが発生するかもしれません。

APFSのUnicodeの正規化(NFD/NFC)ランタイム正規化

In iOS 11, APFS is normalization-insensitive as well, using either a native normalization scheme (erase restores only) or runtime normalization scheme (upgrades from previous versions). Runtime normalization will also be available in iOS 10.3.3 and macOS Sierra 10.12.6.

Frequently Asked Questions – Apple

iOS 11の新機能の制限

 iOS 11では新しい機能やフォーマットがサポートされますが、その幾つかはiOS 11(またはmacOS 10.13 High Sierra)以降でのみ使えるもので、下位OSと互換性が無いため注意して下さい。以下はiOS 11以降でのみ使える新機能です。

メモアプリの表

 iOS 11およびmacOS 10.13 High Sierraのメモアプリでは表(テーブル)の挿入がサポートされ、情報をより見やすくまとめることが出来ますが、下位のOSでは以下の通り表示することが出来ないので注意して下さい。

自動セットアップ

 iOS 11では近くのiOSデバイスから設定やiCloudキーチェーンのパスワードなどを読み込む「自動セットアップ」機能が利用可能になりますが、これはiOSデバイス同士(ホスト/ゲスト)がiOS 11以上でなければ利用できません。

iOS 11の自動セットアップ機能。

HEIFとHEVC

 また、iOS 11およびmacOS 10.13 High SierraではH.265として知られる動画フォーマット(HEVC:High Efficiency Video Coding)や画像フォーマットHEIF(High Efficiency Image File)がシステムレベルでサポートされるとWWDC 2017で発表されましたが、

High Efficiency Video Codingの概要

HEVCやHEIFといった新しいフォーマットのファイルはiOS 10やmacOS 10.12 Sierraではネイティブサポートしていないため、QuickLookやプレビューアプリ, 写真アプリでは表示できないため、他のユーザーとファイルを共有する際は注意して下さい(HEIF Sample)。

HEIFのiOS 11とmacOS 10.12 Sierraの表示

 ただし、VLCなど各フォーマットをサポートしているサードパーティ製アプリがあれば表示可能で、Dropboxは互換性を考慮してHEIFをJPEGに変換してくれるオプションを提供[1, 2]してくれています。

DropboxのHEIFサポート

Dropbox では HEIC(.heic)と HEVC エンコードの MOV(.mov)に対応しているので、これらのファイルも通常どおり同期できます。また、dropbox.com、Dropbox iOS アプリ、Dropbox Android アプリではプレビューもできます。
ただし、一部のデバイス、オペレーティング システム、アプリケーションはこの新しいファイル形式に対応していない可能性があります。別のアプリケーションで編集する場合は、編集に使用するアプリケーションがこれらのファイルのプレビューや編集に対応している必要があります。

iOS デバイスの HEVC、HEIC、HEIF ファイル – Dropbox

iCloudストレージのファミリー共有

 iCloudには「ファミリー共有」という購入した映画や音楽、Apple Musicのメンバーシップなどを家族内に限り共有できる機能があり、iOS 11およびmacOS 10.13 High Sierraではこのファミリー共有機能に「iCloudストレージプランを共有できる」機能が追加されると発表されていますが、

iCloudストレージプランの共有。

iCloudのストレージプラン。スペースを家族みんなで分け合えます。
iCloudのストレージプランを家族みんなで共有できるようになります。200GBまたは2TBを選べば、写真、ビデオ、書類などを保存するのに十分な容量をみんなで分け合えるでしょう。

この機能もiOS 11またはmacOS 10.13以降のOSで、iCloudストレージが200GB以上のアカウントでのみ利用可能となっているようです。

iOS 11のアップグレードへ備える

 iOS 11は早ければ今夜(20日未明)にリリースされると予想されており、Appleは公式のTwitterアカウントでiOS 11へ備えるためのTipsやドキュメントを多数公開し、バックアップ方法などを説明しているので、アップグレードされる方は以下のページをチェックしてみて下さい。

誤字脱字や間違った情報があればコメント欄でご指摘いただけると幸いです。