iOS 10.3.3から導入されたAPFSのUnicodeランタイム正規化により、GoodReaderなどのアプリがエラーなく利用可能になっています。詳細は以下から。
Appleは昨日、iOSデバイス向けに「iOS 10.3.3」を正式にリリースしましたが、このバージョンからiOS 10.3から採用されたAppleの新しいファイルシテム「APFS」のUnicodeの正規化問題においてランタイム正規化手法を採用していますが、
この正規化手法により、GoodReaderなどAPFSの正規化問題に対応していないアプリもエラーなく利用できるようになっているとコメントやTwitterでご指摘いただいたのでチェックしてみました。
GoodReaderの不具合
Good.iWarが開発&販売しているGoodReaderはiOS用のPDFリーダーとなっていますが、テキストやHTML, 画像, オーディオファイルの表示や視聴、ファイルの圧縮や解凍、クラウドサービスへのアクセス機能などを搭載しているアプリで、2016年2月でアップデートが止まっているため、2017年03月のiOS 10.3(APFS)アップデート以降、日本語の濁点などが入ったファイルが操作できないという不具合が報告されています。
iOS10.3から、日本語のファイルでファイル名に濁点(「が」や「ざ」など)が入ってるファイルをiTune経由で移動させると、goodreader上で開けなくなります。対応をお願いします。
カスタマーレビューより
確認したところ、iOS 10.3.2までは以下の通りGoodReaderでWindowsから転送した濁点の入ったファイル「がぎぐげご.txt」をコピーしようとするとコピー失敗というポップアップが表示されていましたが、iOS 10.3.3へアップデートするとこのエラーが無くなり、ファイルのコピーも成功しました(Downloadsディレクトリへコピー)。
APFSによるUnicodeの正規化問題はAdobeのAcrobat Readerなどでも問題となり、AdobeはAcrobat Reader v17.06.12でこの不具合を修正していますが、iOS 10.3.3以降はサードパーティ製メーカー側が対応していない場合でもエラーなく利用できると思うので、不具合に遭われている方はiOS 10.3.3へアップデートしてみて下さい。
- Windows上のiTunesで同期されたファイルを開くことができなかった問題を修正しました。
- ファイル名にアジア言語の文字やアクセント文字が含まれている場合に発生していた問題を修正しました。
Adobe Acrobat Readerのリリースノートより一部抜粋
- GoodReader – PDF Reader, Annotator and File Manager – App Store
- Acrobat Reader(iOS 10.3)を利用時のファイル名について – Adobe Community
コメント
GoodReaderがアップデートするまで治らないと思ってた。
しかし、もう一年以上更新されてないから不安は残る。