macOS 26 Tahoeの正規化形式(NFD/NFC)に関する不具合により、NASに接続されたTime Machineボリュームにバックアップが出来ない問題についてSynologyが対処法を公開しています。詳細は以下から。
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Appleが現地時間2025年09月15日にリリースした「macOS 26 Tahoe」では、SynologyやQNAP、UGREEN、TrueNASなどのNASデバイスでネットワーク共有された名前に日本語などの非ASCII文字/多バイト文字を含むTime Machineバックアップボリュームへバックアップを行うと、途中でTime Machineボリュームが見つからなくなり「バックアップディスクが見つかりません。」という警告が表示されバックアップに失敗する不具合が報告され、

macOS 26 Tahoeでネットワーク共有されたボリュームへTime Machineバックアップが出来ない不具合
Synologyサポートチームがこの問題を調査したところ、この問題はmacOS TahoeでUnicodeの正規化形式(NFD/NFC)に関する不具合が再発していることが原因で、Time Machineバックアップ作成時に自動的に付けられる「Hogeのバックアップ」という名前が条件に該当してしまうため日本語やアクセント記号を含むヨーロッパなど一部地域で発生しているそうです。

バックアップのNFCとNFD
- NFC : Normalization Form Canonical Composition (合成した文字)
▶ U+30D0 U+30C3 U+30AF U+30A2 U+30C3 U+30D7 - NFD : Normalization Form Canonical Decomposition (結合文字列)
▶U+30CF U+3099 U+30C3 U+30AF U+30A2 U+30D5 U+309A
この件に関してAppleやSynologyに報告した方によると、Synologyは今回の不具合に関し以下のような解決策を提示しているそうです。
macOS TahoeでのリモートTime Machineバックアップ作成
上記の通り、この問題はバックアップボリューム名に濁点や半濁点、アクセント記号をが含まれている場合に発生するため、Synologyは一時的な対策としてバックアップ先のフォルダ名およびボリューム名をアルファベットのみで構成するという対処法を示しており、

現在、macOS 26以降の環境において、バックアップ先のフォルダ名にアルファベット以外の文字(日本語など)が含まれている場合、Unicodeの互換性に関する問題により、バックアップ先が正常に使用されないという現象が報告されております。[…]この問題は、Synology NASに限定されるものではなく、他社製のNAS製品やmacos 26に内蔵されているSMBサーバーの機能をバックアップ先として使用した場合にも同様に発生することが確認されております。[…]当面の間の一時的な対策としましては、バックアップ先フォルダ名およびボリューム名をアルファベットのみで構成していただきますようお願いいたします。
Synologyのサポートチケット作成画面より
バックアップボリューム名の変更はのディスクユーティリティなどで行うだけで、[Hogeのバックアップ]を[Backups of Hoge]などに変更し、再びNASで共有&Time Machineバックアップを行えばネットワーク共有されたボリュームへのTime Machineバックアップが可能になるので、問題に遭われている方は試してみてください。

Time Machineボリューム名に日本語を使わない
なお、バックアップボリューム名以外にも、バックアップボリューム内の[Hoge.sparsebundle]をダブルクリックしてマウントすると表示されるコンテナに[HogeのMacのバックアップ]と名前がついている場合があるので、これもアルファベット表記に変更する必要があります。

- NAS セレクタ サポート – Synolog
- Time Machine backup issues on macOS 26 Tahoe – Synolog


コメント
アップデートしてNASに接続しTimemachineを開きバックアップやってやってみましたが無理でした…笑
しばらくはNAS運用は追わずけになりました笑
そろそろUTF-NFDも切り捨てですかね。
MacJapaneseやRomanも捨てたので、いつものことです。