Apple、開発者向けにMacやXcodeなしでSafari機能拡張をパッケージ化＆App Storeで配布できるようにする「Safari Web Extension Packager」の提供を開始。

Safari

2025.06.19

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　Appleが開発者向けにMacやXcodeなしでSafari機能拡張をパッケージ化＆App Storeで配布できる「Safari Web Extension Packager」の提供を開始しています。詳細は以下から。

　Appleは2018年に開催したWWDC2018で、2010年から提供していた.safariextz形式のSafari機能拡張をSafari v12ではレガシィ形式として非推奨/廃止予定とし、2019年01月にはSafari機能拡張を提出＆公開できる「Safari Extensions Gallery」への新規登録を終了、09月にはSafari Extensions Gallery自体が廃止されたため、

終了したSafari Extensions Gallery

2019年09月にリリースされたSafari v13以降では、開発者はSafari機能拡張を開発＆配布するのにMacやXcode環境が必要となってしまっていましたが、AppleはWWDC25に合わせて、新たにMacやXcodeなしで任意のWebブラウザからSafari機能拡張をパッケージ化してTestFlightやApp Storeで配布できるようにする「Safari Web Extension Packager(またはSafari Extension Packager)」の提供を開始すると発表しています。

The Safari Web Extension Packager enables you to package and distribute your Safari extensions using App Store Connect from any web browser, without requiring a Mac or access to Xcode. After packaging your extension, you can use TestFlight to test your extension or submit it to the App Store for distribution.

Packaging and distributing Safari Web Extensions with App Store Connect – Apple Developer Documentation

Safari Web Extension Packager

　AppleのSafari機能拡張チームでエンジニアリングマネージャーを務めるDavid Johnsonさんによると、Safari Web Extension PackagerはApp Store Connectサービスの1つとして提供されており、利用するにはApp Store ConnectでAppレコードを作成し、配布するアプリ(機能拡張)の名前やバンドルID、SKUなどを設定しアプリを[作成]をクリックします。

Safari Extension Packagerは現在macOSとiOS機能拡張を作成できるそうです。

　次に、[Xcode Cloud]タブを開いて、ページの一番下に追加されている「Safari Web Extension Packager」のアップロードボタンをクリックし、開発したSafari機能拡張を含むフォルダ/zipファイルをアップロードすればSafari Web Extension PackagerがSafari機能拡張用のアプリをビルドしてくれるそうです。

Safari Web Extension Packager

　Safari Web Extension PackagerへアップロードしたSafari機能拡張のパッケージングプロセスはBuildsページで確認可能で、一度に複数のパッケージングを行うことができ、完成すればTestFlightを通してテストを行う＆App Storeでの配布を行うことが可能ですが、Safari Web Extension Packagerを利用したパッケージ時間はXcode Cloudの使用時間(毎月25時間)から引かれるそうなので注意してください。