Parallels、macOS 15 SequoiaやWindows 11 24H2をサポートし、macOSスナップショット作成やAppleアカウントでのサインインが可能になった「Parallels Desktop 20 for Mac」をリリース。

Parallels Desktop 20 for Mac Parallels-Desktop
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 ParallelsがmacOS 15 SequoiaやWindows 11 24H2をサポートし、スナップショット作成やAppleアカウントでのサインインが可能になった「Parallels Desktop 20 for Mac」をリリースしています。詳細は以下から。

Parallels Desktop for Mac

 Alludo(旧Corel)傘下のParallels International GmbH.は現地時間2024年09月10日、IntelとApple Silicon Mac上でWindowsやLinux仮想マシンを作成&実行できる仮想化ソフトウェアParallels Desktopシリーズの最新バージョンとなる「Parallels Desktop 20 for Mac v20.0.0」をリリースしたと発表しています。

Parallels Desktop 20 for Mac

Parallels Desktop 20 は、Mac のプライマリー OS および仮想マシンとして、間もなくリリースされる macOS Sequoia 15 をサポートしています。そのため新しいオペレーティングシステムが利用可能になった時点で Mac コンピューターをアップグレードできます。

リリースノートより抜粋

Parallels Desktop 20 for Macの新機能

 Parallels Desktop 20 for Macでは、09月17日にリリースが予定されているmacOS 15 Sequoia(完全なサポートはリリース後)やWindows 11 24H2、Fedora 39/40、Kali 2024.2、Ubuntu 24.04など各OSの新しいバージョンがサポートされ、

Parallels Desktop 20 for Mac

ホストとゲストOSがmacOS 15 Sequoia以降の場合、同バージョンでアップデートされるApple Virtualization Framework (AVF)の新機能である、ゲストOS(macOS 15仮想マシン)内で、Apple IDを利用したiCloudへのサインインが可能になっています。

Parallels Desktop 20 for Mac

現在のところApple IDでのサインインは、設定アプリのiCloudサインインだけでMac App StoreやXcodeなどにサインインすることは出来ません。

 また、これまでWindowsやLinuxで可能だったスナップショット機能がApple Silicon Mac上のmacOS仮想マシンでも可能になり、macOSホストとWindowsOSゲスト間でのクリップボードのコピーや解像度の変更などを可能にするParallels Toolsの信頼性とユーザービリティが大幅に向上質得ます。

Parallels Desktop 20 for Mac

 Parallels Desktop 20 for Macでは、この他Pro Editionで大規模言語モデル(LLM)やビジョンアプリの学習を行えるParallels AI PackageやVisual Studio Code拡張機能に統合された Microsoft Copilotによる、自然言語を使用した仮想マシンの制御、AppleのVisionフレームワーク(OCR)を使用した初期セットアップ・プロセスの自動化などの機能が追加されています。

Parallels AI Package

 この他、Parallels Desktop 20 for Macでは以下のような新機能や改善が行われる一方、既に発表されていた通り、全てのMacでWindows, macOS, Linux仮想マシンのネットワーク起動、Intel Macでのカーネル拡張に依存するUSBエミュレーション、Mac OS X 10.5 LeopardからOS X 10.8 Mountain Lionまでの仮想マシンのサポートを終了しているので、アップデートされる場合は注意してください。

Parallels Desktop for Mac v1.9.4

Parallels Desktop で廃止または削除される機能

 Parallels Desktop 20 for Macのシステム要件はIntel Core/Apple Siliconチップを搭載したmacOS Monterey 12.6以降のMacで、価格はStandard Editionが11,500円/年のサブスクリプションか14,000円の買い切りで、14日間利用可なトライアル版も公開されているので、新機能が気になる方は試してみてください。

Parallels Desktop 20 for Mac

Parallels Desktop 20 for Mac リリースノート

Parallels Desktop 20 for Mac のすべてのエディション

macOS Sequoia 15 に対応

Parallels Desktop 20 は、Mac のプライマリー OS および仮想マシンとして、間もなくリリースされる macOS Sequoia 15 をサポートしています。そのため新しいオペレーティングシステムが利用可能になった時点で Mac コンピューターをアップグレードできます。

外観および使用感

Parallels Tools の信頼性とユーザビリティが大幅に向上し、すべてのサポート対象のオペレーティングシステムでネイティブ UI を使用できるようになりました。Windows、Linux、macOS

Mac で Windows を実行する場合

  • Windows 11 24H2 が利用可能になり次第、サポートを追加します。Windows 11 バージョン 24H2 では、Windows on Arm における x86 ベースのアプリケーション実行の安定性および速度が向上し、多くの重要な Windows アプリケーションが Apple Silicon Mac で利用できるようになりました(当社のテストに基づく)。
  • Windows 11 24H2 仮想マシンをウィンドウモードで実行する場合の動的解像度の問題が修正されました。
  • 共有フォルダーから削除されたファイルが完全に削除されず、macOS のゴミ箱に移動されるようになりました。これにより、Windows のファイル削除プロセスの安全性が向上しました。
  • Apple Silicon Mac 上の Rhino 8 アプリのワイヤーフレームレンダリングの問題を修正しました。
  • Houdini 20 モデリングソフトウェアで、グラフィックの不具合やモデリングオブジェクトの欠落が発生する問題を修正しました。
  • ArcGIS Pro、LabVIEW、Ninja Trader など、多数の Windows アプリケーションとの互換性が向上しました。
  • WSL 2 の代わりに WSL 1 をデフォルトにすることで、Apple Silicon Mac 上で動作する Windows 11 マシンの Windows Subsystem for Linux(WSL)の互換性の問題を緩和しました。

Mac で Linux を実行する場合

  • Fedora 39/40、Kali 2024.2、Ubuntu 24.04 などの新しい Linux ディストリビューションのサポートを追加しました。
  • Intel Mac に Ubuntu 24.04 がインストールできない問題を解決しました。
  • Parallels Tools に高レベルの FUSE API を採用することで、新しい Linux カーネルバージョンにおける複数の互換性の問題を解決しました。
  • Linux 仮想マシンからの IPP 印刷をサポートし、Mac に接続されたプリンターを使用して Linux から印刷できるようになりました。
  • Ubuntu、Fedora、Kali Linux ディストリビューションのアイコンを更新しました。
  • Ubuntu 仮想マシンの手動インストール中にキーボードとマウスが動作しない問題を修正しました。

macOS(仮想マシンで実行する場合)

  • Apple Silicon Mac 上で動作する macOS 15 以降の仮想マシンから Apple アカウントにサインインできるようになりました(お使いの Mac と仮想マシンの両方で macOS Sequoia 15 以降が動作している必要があります)。
    注:この機能では、今のところ Mac App Store や Xcode にサインインすることはできません。
  • Apple Silicon Mac 上で macOS 仮想マシンのスナップショットを作成する機能がサポートされました。

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