Apple M4チップはiPad Pro (M4) 256GB/512GBモデルに搭載されている9コアCPUモデルでもApple M2チップの約38%高速になっています。詳細は以下から。
Appleが新たに販売を開始したApple史上最も薄い「iPad Pro (M4)」に搭載されている、第2世代の3nmテクノロジー(TSMC N3E)を採用した「Apple M4チップ」は、ストレージ容量1TB, 2TBモデルに4つの高性能(Performance)コアと6つの高効率(Efficiency)コアを搭載した10コアCPUが、256GBと512GBモデルに3つの高性能コアと6つの高性能コアを搭載した9コアCPUが採用されていますが、
Appleがレビュー用に貸し出したのは、全て上位モデルの10コアCPUモデルだったたので、昨日届いた9コアCPUモデル(3P+6E)でGeekbenchのCPUスコアを計測してみました。
M2と比較してM4の10コアは50%、9コアは38%アップ
Appleはスペシャルイベント「Let Loose. (何でもあり。)」の中で、Apple M4チップは一世代前のiPad Proに搭載されていたApple M2チップ比較してCPU性能が最大50%アップしていると発表し、これを裏付けるように、10コアモデルのGeekbenchのMulti-CoreスコアがM2と比較して約1.5倍、M3チップと比較して約1.27倍になっていましたが、
9コアCPUのApple M4では、Multi-Coreスコアが13,371と、Apple M3チップと比較すると1.15倍(15%アップ)と控えめな伸び率に留まっているものの、一世代前のiPad ProのApple M2チップと比較すると約1.38倍(38%アップ)となり、Apple M1チップのiPad Proとでは約1.59倍(59%アップ)と着実な性能の向上が確認できます。
また、9コアCPUモデルでもSingle-Coreスコアは最大クロック数が4.4GHzに達したことで、M3 Max@4.1GHz(~3100)を抜いてApple Siliconの中で最高のスコア(~3,700)を記録しており、Geekbench v6.3ではCPUでの行列処理のスループットを効率化させるArmv9の「Scalable Matrix Extension(SME)」命令がサポートされているため、
物体検出(Object Detection)や背景ぼかし(Background Blur)、写真ライブラリ(Photo Library)ワークロードなど機械学習を利用するワークロードのパフォーマンスが大幅に向上しているので、グラフィックデザイン用途でApple M2チップ搭載のiPad Proを利用されているならば、9コアCPUのiPad Pro (M4)でも十分なパフォーマンス向上を体験できると思います。
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