iPad Pro (M4)は排熱パフォーマンスが20%改善されたことで、長時間の高負荷なワークロードでもより安定した動作が可能になっています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2024年05月07日、スペシャルイベント「Let Loose. (何でもあり。)」で、Apple史上最も高速なNeural Engineを搭載したApple M4チップとタンデムOLEDテクノロジー採用のUltra Retina XDRディスプレイを搭載した新しい「iPad Pro (M4)」モデルを発表しました際、
新しいiPad Pro (M4)は、排熱パフォーマンスを上げるため筐体にグラファイトシートを組み込み、Appleのロゴに銅を使ったことで、一世代前のiPad Pro (第6世代)と比較して排熱パフォーマンスが約20%向上させたと発表しましたが、
iPad Pro 13インチ (M4)をApple M2チップを搭載した一世代前のiPad Pro 12.9インチ (第6世代)が借りられたので、高負荷の3Dレンダリングを20回繰り返しFPSを測定する3D Markの「Wild Life Extreme Stress Test」を利用してストレステストを行い、FLIRのサーモグラフィー(赤外線カメラ)でiPad Proの排熱を確認してみました。
iPad Proのストレステスト
排熱の結果は以下の動画の通りで、iPad ProはAppleロゴが鏡面仕上げの様になっており、赤外線が反射されFLIRで正確な数値が取れていませんが、iPad Pro (M4)は全体を通してロゴ周辺の温度がApple M2チップのiPad Pro 12.9インチより2~5度低く、
iPad Pro 12.9インチは中央のロジックボードにそって熱が伝わっていくのに対し、iPad Pro 13インチ (M4)は時間が経過するにつれ、熱が筐体全体に伝わっていくのが見えると思います。
この結果、3D MarkのWild Life Extreme Stress Testでは、iPad Pro 12.9インチ (第6世代)のストレステストのScoreがLoop 1で6141, Loop 20で4209と安定度68.5%だったのに対し、iPad Pro 13インチ (M4)ではLoop 1で7224, Loop 20でも6024と安定度83.4%と安定性が大きく向上しており、
Performanceも、iPad Pro 13インチ (M4)の方がLoop 1とLoop 20でのFPS数が近く、FPS数の最大/最小値もiPad Pro 12.9インチ (第6世代)が18 to 51FPSとなったのに対し、iPad Pro 13インチ (M4)は24 to 63とより高いスコアで安定しているので、iPad Pro (M4)は排熱パフォーマンスの向上により、長時間の高負荷なワークロードでも一世代前のiPad Proより安定して利用できそうです。
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