iPad Pro (M4)はUltra Retina XDRディスプレイの採用により、11インチモデルでもプロクリエイター向けの正確で一貫性のある色を再現する「リファレンスモード」が利用でるようになっています。詳細は以下から。
Appleは日本時間2024年05月15日、Apple M4チップとタンデムOLEDテクノロジー採用のUltra Retina XDRディスプレイを搭載した新しい「iPad Pro 11インチ/13インチ (M4)」モデルの販売を開始しましたが、
このiPad Pro (M4)シリーズでは全てのモデルにUltra Retina XDRディスプレイが搭載されたことで、11インチモデルでもデジタルシネマ編集や高解像度写真、Webデザイン、出版物の編集などの正確で一貫性のある色と画質を必要とするプロクリエイター向けの「リファレンスモード」が利用可能となっています。
Reference Mode is a display mode for professional content creation workflows, like color grading, editing, and content review, where accurate colors and consistent image quality are critical.
To use Reference Mode, you need:
- One of the following devices:
- iPad Pro 13-inch (M4)
- iPad Pro 11-inch (M4)
- iPad Pro 12.9-inch (5th or 6th generation)
- iPadOS 16 or later
Use Reference Mode on your iPad Pro – Apple Support
リファレンスモード
iPadのリファレンスモードは、2022年06月に開催されたWWDC22でiPadOS 16の新機能として発表された機能で、これでは最大輝度1,000ニト、1,000,000:1のコントラスト比、P3の広色域に対応したLiquid Retina XDRディスプレイ搭載の「12.9インチ iPad Pro (第5世代と第6世代)」でしか利用できませんでしたが、
iPad Pro (M4)シリーズでは、上記の通り、Ultra Retina XDRディスプレイがすべてのモデルに採用されたことで、11インチと13インチiPad Pro (M4)の両方のモデルでリファレンスモードが利用可能になっています。
iPad Proでリファレンスモードを有効にするには、設定アプリの[設定] → [画面表示と明るさ] → [詳細 → [リファレンスモード]をONにする必要があり、リファレンスカラーを正確に維持するためホワイトポイントと輝度の微調整と、Appleが提供するQucikTimeムービーのテストパターンを用いてキャリブレーションを行うことも可能となっています。
また、リファレンスモード対応のiPad Proは、Macの画面をiPadへ転送し、iPadの画面をMacのセカンドディスプレイとして使用できるようにする「Sidecar」機能と併用することで、iPad ProをMacのリファレンスモニタにすることができるので、iPad Pro (M4)を購入された方は試してみてください。
Sidecarリファレンスモニタで使えるリファレンスモードのプリセット
- HDTV Video (BT.709)
- NTSC Video (BT.601 SMPTE-C)
- PAL & SECAM Video (BT.601 EBU)
- Internet & Web (sRGB)
- HDR Video (HDR10 BT.2100 PQ, BT.2100 HLG Dolby Vision Profile 8.4, Dolby Vision Profile 5)
- Use Reference Mode on your iPad Pro – Apple Support
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