AppleがAirTagなどのBluetoothトラッカーによる不要な追跡を通知するトラッキング通知がプラットフォームを越えて可能になった「iOS 17.5」と「iPadOS 17.5」を正式にリリースしています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2024年05月13日、iPhone XS以降のiPhoneやiPad (第6世代)以降のiPadなどに対し、新しいプライドラディアンスの壁紙を追加し、AirTagなどのBluetoothトラッカーによる不要な追跡をプラットフォームを越えて検出&通知する機能を追加した「iOS 17.5 (21F79)」と「iPadOS 17.5 (21F79)」を正式にリリースしています。
このアップデートでは、新しいプライドラディアンスの壁紙がロック画面に追加され、iPhoneでのその他の機能、バグ修正、セキュリティアップデートも含まれます。
リリースノートより抜粋
iOS/iPadOS 17.5では、LGBTQ+コミュニティの文化を称える新しいプライドラディアンスの壁紙が追加れた一方、昨年05月に発表した通り、iPhoneに対応するAirTagやAndroidに対応するサードパーティ製のBluetoothトラッカーが、ストーカー行為や警察車両の場所の特定など不要な追跡にも利用されるのを防ぐため、
Googleと協力し、iPhoneでは本日リリースされたiOS 17.5以降で、AndroidデバイスではAndroid 6.0以降のデバイスでプラットフォームを越えて検出可能になり、ユーザーの所有していないBluetoothトラッカーとiPhoneやAndroidデバイスが一緒に移動するとプラットフォームを問わず「[追跡アイテム]はあなたと一緒に移動しています」という警告が受け取れるようになったと発表しています。
iOSまたはAndroidデバイスが知らないうちにユーザーの追跡に使用されている場合に、iOSとAndroidの両方でユーザーに警告できるようになります。これは、持ち物を追跡できるように設計されたデバイスの悪用を減らすのに役立ちます。Appleは本日、この機能をiOS 17.5に実装し、GoogleはAndroid 6.0以降を搭載したデバイスでこの機能を導入します。
AppleとGoogle、iOSとAndroidで不要な追跡の警告に関するサポートを提供 – Apple
不要な追跡のアラート/通知は、AiTagとiPhoneではiOS 14.5から利用できましたが、今回AppleとGoogleは共同でBluetoothの追跡デバイス向けの業界規格「Detecting Unwanted Location Trackers(不要な位置情報トラッカーの検出)」を作成、これによりプラットフォームを越えた通知が可能になったそうで、Chipoloやeufy(Anker)、Jio、Motorola、Pebblebee社などのBluetoothタグのメーカーも、今後のタグでこの規格に対応することを約束しています。
この他、iOS/iPadOS 17.5では、アメリカとカナダでApple News+のオフラインモードが追加され、CVEベースで15件の脆弱性が修正されているので、ユーザーの方は時間を見つけてアップデートすることをおすすめします。
リリースノート
Apple News
- Offline mode in Apple News+ gives you access to the Today feed and News+ tab, even when you don’t have an internet connection
- Quartiles is a new and original daily word game that is now available in Apple News+
- Scoreboard in News+ Puzzles gives you access to new player data for Crossword, Mini Crossword and Quartiles, including stats and streaks
ロック画面
- LGBTQ+のコミュニティと文化をたたえる、新しいプライドラディアンスの壁紙をロック画面に追加
トラッキング通知
- プラットフォームを越えたトラッキング検出機能により、ユーザのものではないBluetoothトラッカーがそのユーザと一緒に移動している場合、そのデバイスがペアリングされているオペレーティングシステムに関わらず、ユーザに通知を送信
- Apple security releases – Apple Support
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