Apple、M3 Pro/MaxチップやStudio Displayと同じ明るさのディスプレイを搭載し、指紋の付着を減らすスペースブラックモデルを追加した「MacBook Pro (14/16インチ)」を11月に発売。

MacBook Pro M3 2023 MacBook Pro
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 AppleがM3やM3 Pro/Maxチップを搭載し指紋の付着を減らすスペースブラックモデルを追加した「MacBook Pro (14/16インチ)」を11月に発売すると発表しています。詳細は以下から。

MacBook Pro M3, 203)

 Appleは現地時間2023年10月30日、新たにApple M3ファミリーとなるM3, M3 Pro, M3 Maxチップを発表するとともに、同チップを採用し、更に明るいLiquid Retina XDRディスプレイと指紋の付着を減らす加工を施したスペースブラックモデルを追加した「MacBook Pro (14/16インチ)」を11月07日より発売すると発表しています。

Apple、世界最高のプロ向けノートブックをこれまで以上に素晴らしいものにする、M3チップファミリーを搭載した新しいMacBook Proを発表

Appleは本日、まったく新しいM3チップファミリーのM3、M3 Pro、M3 Maxを搭載した、新しいMacBook Proのラインナップを発表しました。次世代のGPUアーキテクチャと、より高速なCPUを備えたM3ファミリーは、さらに優れたパフォーマンスと驚異的な新しい機能をMacBook Proにもたらします。

Apple、世界最高のプロ向けノートブックをこれまで以上に素晴らしいものにする、M3チップファミリーを搭載した新しいMacBook Proを発表 – Apple

筐体

 Apple M3/M3 Pro/M3 Maxチップを搭載したMacBook Pro (14/16インチ, 2023)は、2021年10月に発売したMacBook Pro (14/16インチ, 2021)や2023年02月に発売したMacBook Pro (14/16インチ, 2023)と同じデザインで、

MacBook Pro (14/16インチ, 2023) M3

Apple M3チップを搭載したMacBook Pro (14インチ)モデルがサイズ1.55 x 31.26 x 22.12cm、重さはM3モデルが1.55kg、M3 Proモデルが1.61kg、M3 Maxモデルが1.62kgで、16インチモデルが1.68 x 35.57 x 24.81cm、M3 Proモデルが重さ2.14kg、M3 Maxが2.16gと、サイズは旧モデルと同じとなっています。

MacBook Pro (14/16インチ, 2023) M3

 また、AppleはM3 Pro/Maxを搭載したMacBook Pro (14/16インチ)モデルに、シルバー筐体に加え、新たにダークアルミニウム仕上げのスペースブラックモデルを追加しており、このモデルは酸化皮膜シールを形成する画期的な化学を採用することにより、筐体に付着する指紋を大幅に減らすことに成功したそうなので、ブラックカラーの筐体が指紋で目立つことはなくなりそうです。

酸化皮膜シールを形成する画期的な化学を採用

Apple M3チップを搭載したMacBook Pro (14インチ)モデルは、これまで通りシルバーとスペースグレイモデル。

ディスプレイ

 ディスプレイは引き続き14インチと16インチのLiquid Retina XDRディスプレイを継承しており、FaceTime HDカメラのノッチが付いた14インチモデルが3,024 x 1,964ピクセル(254ppi)、16インチモデルが3,456 x 2,234ピクセル(254ppi)で、

MacBook Pro M3 2023 Display

輝度はXDR輝度が1,000ニト、HDRコンテンツ時がPro Display XDRと同じ最大1,600ニトで旧モデルと同じですが、標準(SDR)輝度が旧モデルの500ニトから20%明るい600ニトに変更され、Studio Displayと同じ明るさになったことで、一貫した明るさで作業できるようになっています。

Studio Displayと同じ明るさに

 また、コントラスト比は旧モデルと同じ1,000,000:1で、映像や写真家向けのHDR/HD/SDビデオやデジタルシネマなど多様な作業現場に応じたディスプレイの色空間やホワイトポイント、ガンマ、輝度を切り替えられるリファレンスモード、アダプティブリフレッシュレートによりリフレッシュレートが最大120HzとなるProMotionテクノロジーにも対応。

アダプティブリフレッシュレート

拡張性

 拡張性能は充電が30分の充電でバッテリー充電率の50%まで充電することが可能なMagSafe 3ポート、UHS-IIに対応したSDXCスロット、ハイレゾ対応のDACを内蔵した3.5mmヘッドホンジャックとなっていますが、

MacBook Pro (2023)のIO

Thunderbolt(USB-C)ポートは、Apple M3 Pro/Maxチップを搭載したMacBook Pro (14/16インチ)がデータ転送速度40Gbpsで最大6K@60Hz映像出力に対応したThunderbolt 4 x3ポートとなっているのに対し、M3チップを搭載したMacBook Pro (14インチ)のみ、Thunderbolt 3/USB4 x2ポートと差別化されているので、旧M2 Pro/MaxモデルからM3モデルへ移行される方は注意が必要です。

MacBook Pro (2023)のポート

 映像出力制限についても前モデルと同じで、M3チップを搭載したMacBook Pro (14インチモデル) 1台の外部ディスプレイのみで、M3 Proを搭載したMacBook Proは最大2台の6K@60Hzディスプレイを、M3 Maxを搭載したMacBook Proは最大3台の6K@60Hzと、1台の4K@144Hzの合計4台のディスプレイ出力が可能。

MacBook Pro (2023)のポート

8K@60Hzまたは4K@240Hz出力が可能なHDMI 2.1仕様。

バッテリー

 AppleはIntelからApple Siliconへ移行したM1モデルで、バッテリー駆動時間を飛躍的に伸ばし、14インチモデルが前Intelモデルより7時間長い17時間のビデオ再生を、16インチモデルが前Intelモデルより10時間長い21時間のビデオ再生をサポートしていましたが、

MacBook Pro (16-inch, 2021)

MacBook Pro (16-inch, 2021) のバッテリー駆動時間

Apple M3シリーズのチップを採用したMacBook Pro 14インチモデルは、M3チップで最大22時間のApple TVアプリによるムービー再生、最大15時間のワイヤレスインターネットが可能で、M3 Pro/Maxチップで、最大18時間のムービー再生と12時間のインターネット、MacBook Pro 16インチモデルが最大22時間のムービー再生と15時間のインターネットと前M2 Pro/Maxモデルと同じ駆動時間になっています。

パフォーマンス

 パフォーマンスについては、これからベンチマーク結果が公開されてくると思われますが、Apple M3チップ搭載のMacBook Pro (14インチ)モデルは、前M2チップ搭載のMacBook Pro (13インチ)モデルと比較して最大40%、初代M1モデルと比較して最大60%高速になっているそうで、

Apple M3 Proチップ搭載のMacBook Pro (14インチ)では、前M2 Proと比較して最大20%、初代M1 Proと比較して最大40%高速になっており、

M3 Proのベンチマーク

Apple M3 Maxチップは初代M1 Maxと比較してCPUコアが最大80%高速になっており、M3 Maxチップ搭載のMacBook Pro (16インチ)を利用した実際のワークフローでもM1 Maxモデルと比較して最大2.5倍、最も速いIntel Core i9-9980HK搭載のMacBook Pro (16インチ, 2019)と比較して最大11倍速くワークフローを処理できるそうです。

M3 Max

M3 Pro搭載のMacBook Pro:

  • Adobe Photoshopでのフィルタと機能のパフォーマンスは、最も速いIntelベースのMacBook Proよりも最大3倍高速5、M1 Pro搭載の16インチMacBook Proよりも最大40パーセント高速4。
  • Oxford Nanopore MinKNOWでのDNA配列のベースコールは、最も速いIntelベースのMacBook Proよりも最大20倍高速5、M1 Pro搭載の16インチMacBook Proよりも最大36パーセント高速4。
  • Adobe Premiere Proでのテキストベースの編集は、Intelベースの16インチMacBook Proよりも最大1.7倍高速5、M1 Pro搭載の16インチMacBook Proよりも最大30パーセント高速4。

M3 Max搭載のMacBook Pro:

  • MathWorks MATLABでの動的システムのシミュレーションは、最も速いIntelベースのMacBook Proよりも最大5.5倍高速5、M1 Max搭載の16インチMacBook Proよりも最大2倍高速6。
  • Maxon Redshiftでのレンダリング性能は、最も速いIntelベースのMacBook Proよりも最大5.3倍高速5、M1 Max搭載の16インチMacBook Proよりも最大2.5倍高速6。
  • DaVinci Resolve Studioのノイズ低減は、最も速いIntelベースのMacBook Proよりも最大2.7倍高速5、M1 Max搭載の16インチMacBook Proよりも最大65パーセント高速6。
*4:Apple M1 Pro搭載16インチMacBook Pro(10コアCPU、16コアGPU、32GBのRAM、8TBのSSDを装備),*5:2.4GHz/8コアIntel Core i9-9980HK搭載のMacBook Pro (16インチ, 2019), *6:Apple M1 Max搭載16インチMacBook Pro(10コアCPU、32コアGPU、64GBのRAM、8TBのSSDを装備)を使用。

価格

 MacBook Pro 14インチは8コアCPU/10コアGPU/8GBユニファイドメモリのM3チップ搭載モデルが248,800円から、11コアCPU/14コアGPU/18GBユニファイドメモ搭載のM3 Proチップモデルが328,800円からとなっており、

MacBook Pro 16インチの価格

ベースモデルでも約50万円を超えるM3 Maxチップ搭載のMacBook Pro 16インチは、14コアCPU/30コアGPU/36GBユニファイドメモリのM3 Maxに加え、16コアCPU/40コアGPU/最大128GBユニファイドメモリが選択可能で、

M3 Max/M3 Proチップ搭載のMacBook Pro (16インチ)の価格

今年01月の価格調整とオプションのアップデートにより、フルスペックモデルでなくても100万を超えるノートPCとなっているので、購入を検討されている方は必要なスペックと価格をチェックしてみてください。

MacBook Pro 16インチ M3 Maxのフルスペックモデル

MacBook Pro 16インチ M3 Maxのフルスペックモデル

PV

コメント

  1. 匿名 より:

    スペースブラック高いやつだけかよ!

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