MacBook Pro (14インチ, M5)二搭載される「Apple M5」チップのMetal GPUベンチマークのスコアはM2/M3 Proに迫り、BlenderベンチマークではM1 Ultraに迫るようです。詳細は以下から。
![]()
Appleは現地時間2025年10月15日、AIパフォーマンスにさらなる進化をもたらす次世代GPUを搭載した第5世代のApple Silicon「Apple M5」チップを発表し、そのM5チップを搭載した初のAppleデバイスとして14インチMacBook ProとVision Pro、iPad Proを10月22日より発売すると発表していますが、

M5の次世代GPUアーキテクチャでは、チップのすべての演算ブロックがAIのために最適化されています。10コアGPUは、各コアに専用のNeural Acceleratorを備えています。M4と比較して4倍を超えるピーク時のGPU演算性能を発揮し、AIパフォーマンスのためのピーク時のGPU演算性能はM1と比較して6倍を超えます。
Apple、AppleシリコンのAIパフォーマンスに次なる進化をもたらすM5を発表 – Apple
このApple M5チップの次世代GPUはNeural Acceleratorを備えAIパフォーマンスを飛躍的に向上させるだけでなく、GPU性能自体もピーク時でApple M4チップの4倍を超えると発表されており、そのスコアがGeekbench BrowserやBlender Open Dataに登録され始めたのでまとめてみました。

Geekbench 6 Metal GPUベンチマーク
Geekbench Browserに公開されたApple M5チップのGPUスコアはMetalスコアが約76,000pt、OpenCLスコアが48,000ptで、これを他のApple Siliconおよび、Intel MacでサポートされているGPUを比較すると以下の通りになり、2020年に発売された「iMac (Retina 5K, 27インチ, 2020)」の上位モデルに搭載されているAMD Radeon Pro 5700 XTとほぼ同スコアで、
GPUコア数を無視し、Apple Siliconシリーズで平均化したMetalスコアでは、Apple M5のGPUパフォーマンスは昨年発表されたApple M4チップの約1.4倍で、M2 Pro/M3 ProチップのGPUパフォーマンスと同じか、それに迫るスコアとなっています。
Blenderベンチマーク
次に3DモデリングアプリBlenderを開発するBlender Foundationが公開しているBlenderベンチマークでは、Apple M5チップのMedian Scoreは1732.52ptと、同じ10コアGPUのApple M4チップの約1.7倍のスコアで、Mac Studio (2022)に搭載されているM1 Ultraチップの64コアGPUと並ぶスコアとなっています。

Blender Benchmark
現在のところBlender Open Dataに投稿されているApple M5のベンチマークスコアはサンプル数が”1″のため、信頼度は低いですが、AppleはMacBook Proの公式ページで、Blenderを利用した3Dレンダリングパフォーマンスを公開しており、

*M5搭載モデルとM4搭載モデルではハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングを利用し、内蔵ベンチマークを使用してBlender 4.5.3でテストを実施。
その結果はMacBook Pro (14インチ, M5)のレンダリングパフォーマンスはMacBook Pro (13インチ, M1, 2020)の6.8倍、M4チップ搭載のMacBook Pro (14インチ, 2024)の約3.9倍と発表*しているため、Apple M5のBlenderベンチマークスコアがM4の1.7倍という結果もあながち間違いではないと思われます。




コメント