Human Things、HDMIゲームキャプチャーカードGenki ShadowCastに対応した公式のiPadアプリ「Genki Studio」をリリース。UVCデバイスに対応し画面の録画やAirPlay、マークアップなどが可能。

　Human ThingsがHDMIゲームキャプチャーカードGenki ShadowCastに対応した公式のiPadアプリ「Genki Studio」をリリースしています。詳細は以下から。

　Appleが現地時間2023年09月19日にリリースしたiPadOS 17では、ロック画面のカスタマイズが可能になったほか、USB-Cポートを搭載したiPadでUVCデバイスがサポートされ、様々なWebカメラが利用可能になっただけでなく、

iPadOS 17で利用可能になったAnker PowerConf C200。

UVC対応のキャプチャカード/アダプタが利用可能になり、「Camo Studio for iPad」や「Orion」など様々なUVCアプリがリリースされ始めましたが、そんな中、USB-C to HDMIゲームキャプチャーカード「Genki ShadowCast」を開発する米Human Thingsが、ShadowCastに対応した公式のiPadアプリ「Genki Studio」を新たにリリースしています。

Genki Studio for iPad

　Genki Studio for iPadは、他のアプリと同じくUVC対応のキャプチャカードやアダプターをUSB-Cポート搭載のiPadに接続することで、HDMI入力からの映像をiPad上に映し出すことが出来ますが、Genki Studioは公式アプリだけあってGenki ShadowCastと相性がよく、

Genki Studio と Genki ShadowCast

これまで推奨されてきたWebアプリ「Genki Arcade」と同じくゲーム画面の録画はもちろん、画像(スクリーンショット)の撮影や最大1080p60fpsまでの解像度とFPSの設定、

デフォルトのAVC/JPEGより高品質でディスクスペースを節約できるHEVC/HEIFを利用した高効率キャプチャ、画面の回転や反転、拡大表示、グリッドやアスペクト比のオーバーレイ、

スワイプによるボリュームと輝度の変更、AirPlayを利用した大型TVへのミラーリング、Apple Pencilでのマークアップが可能となっており、

システム要件はiPadOS 17.0以降のUSB-Cポートを搭載したiPadで、App Storeで無料で公開されているので、UVCキャプチャカードをお持ちの方は試してみてください。

おまけ

　Genki Studioのマニュアルを読んでいて気づきましたが、UVCをサポートしたUSB-Cポート搭載のiPadの内、最も安いエントリー用の「iPad (第10世代)」のUSB-CポートのみUSB 2.0仕様で最大データ転送速度480Mbpsとなっているため、キャプチャした映像の質が低下する可能性がるそうです。

iPad (10th generation) only have a USB-C port with the maximum speed of USB 2, using USB 3 capture device with it may not function appropriately or get reduced quality.

Genki Studioのマニュアルより

　また、古いUSB 2.0仕様のUSB-Cドックやアダプタでも同様の問題が発生する可能性があり、ゲームキャプチャ中のマルチタスクはApple Siliconの性能により、Apple M1チップ以降を搭載したiPad Pro 12.9インチ (第5世代)とiPad Pro 11インチ (第3世代)、iPad Air (第5世代)でのみ推奨するそうです。

UVCサポートiPad

• Genki Studio – App Store
• Genki ShadowCast – Amazon.co.jp