カナダPrimate LabsがApple M2/M2 Proチップを搭載した「MacBook Pro (14/16インチ, 2023)」のGeekbench 6ベンチマークスコアの掲載を開始しています。また、Geekbench 6では新しい機械学習ワークロードによりIntel Macのランキングが下がっています。詳細は以下から。
カナダPrimate Labsは現地時間2023年03月01日、02月14日にリリースしたMacやWindows, Linux, iOS, Androidなどクロスプラットフォーム対応のベンチマークアプリ「Geekbench v6.0」のマイナーアップデートなる「Geekbench v6.0.1」を新たにリリースしています。
Released 2023-03-01
- Add an option to skip the Pro upgrade dialog at startup on Windows and macOS.
- Fix visual issues that could occur on HiDPI displays on Windows.
- Fix an issue where Geekbench did not display verification badges on Windows.
- Fix an issue that could cause Geekbench to exit with an ASTCENC_ERR_BAD_CPU_ISA error on older hardware or on virtual machines.
リリースノートより
Geekbench v6.0.1では起動時に表示されるProアップグレード・ダイアログをスキップできるオプジョンが追加されたほか、Windows版での不具合、仮想マシン上での発生するエラーが修正されています。
MacBook Pro (2023)のスコア
また、Primate Labsは03月04日より、Appleが01月に販売を開始したApple M2 Pro/M2 Maxチップ搭載の「MacBook Pro (14/16インチ, 2023)」のGeekbench 6スコアの掲載を開始しています。
Apple M2 Pro/Maxチップを搭載したMacBook Pro (14/16インチ, 2023)では、確認されていたとおり、Apple M2 Maxチップ搭載のMacBook Pro (16インチ, 2023)のみ、M2 Maxチップのベースクロックが他のM2チップの2.5GHzから約200MHz上げられ、2.7GHzとなっているため、Single-CoreスコアではM1 Ultraを抜いてトップになっています。
また、Multi-Coreスコアも最大CPUコア数が12コアとなったことで、CPUコア数が10コアのApple M1 Maxチップを搭載したMac Studio (2022)やMacBook Pro (2021)を抑えてApple M2 Pro/Maxチップを搭載したMacBook Pro (14/16インチ, 2023)がランキング上位を占めています。
おまけ
既に御存知の通り、Geekbench v6は新たに追加された機械学習モデルを利用したワークロードと、新しい写真やドキュメントなどのデータセット、そしてベーススコアがIntel Core i7-12700(2,500ポイント)となったため、下位のGeekbenchベンチマークスコアとの互換性はなく、
加えて、新たに追加された写真の背景をぼかす(Blur)や画像のフィルタリング、写真から不要なオブジェクトを排除するといった機械学習ワークロードにより、毎秒数十兆回の演算性能を持つNeural Engineを搭載したApple Silicon Macのスコアが上昇し、
デスクトップMacでは、12コアのApple M2 Pro@3.5GHzチップを搭載した「Mac mini (2023)」がMulti-Coreスコアで2位となり、それまで2位につけていた28コアIntel Xeon W-3245@2.5GHz搭載の「Mac Pro (Late 2019)」が5位に転落し、Apple M2チップ搭載のMac mini (2023)やMacBook Pro/Airと同じスコアとなっているので、これまでのGeekbenchスコアと比較する際は注意が必要です。
- Mac Benchmarks – Primate Labs
コメント