Apple M2 Pro/Maxチップを搭載した「MacBook Pro (14/16インチ, 2023)」のCPU/GPUベンチマークまとめです。詳細は以下から。
Appleは現地時間2023年01月24日(日本では02月03日)より、Apple M2 Pro/M2 Maxチップを搭載した「MacBook Pro (14/16インチ, 2023)」の販売を開始しますが、このMacBook Pro (14/16インチ, 2023)モデルのGeekbenchのCPU/GPUスコアがGeekbenchに投稿され始めたので以下にまとめました。
なお、AppleはMacBook Pro (14インチ, 2023)にモデルナンバー「Mac14,5」と「Mac14,9」を、MacBook Pro (16インチ, 2023)に「Mac14,6」と「Mac14,10」を割り当てており、Apple M2 Pro/MaxチップはCPUとGPUコアにより以下の4つの分別されています。
MacBook Pro (14/16インチ, 2023) | ||||
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ロゴ | ||||
プロセッサ | Apple M2 Max | Apple M2 Pro | ||
ID | Mac14,5 : 14インチ Mac14,6 : 16インチ |
Mac14,9 : 14インチ Mac14,10 : 16インチ |
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CPU | 12-Core 高性能コア:8-Core 高効率コア:4-Core |
12-Core 高性能コア:8-Core 高効率コア:4-Core |
10-Core* 高性能コア:6-Core 高効率コア:4-Core *14インチのみ |
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動作周波数 | 約3.67GHz** **16インチのみ |
約3.49GHz | ||
GPU | 38-Core | 30-Core | 19-Core | 16-Core |
メモリ | 96GB(Max), 64GB, 32GB | 32GB(Max), 16GB | ||
メモリ帯域 | 400GB/s | 200GB/s | ||
Neural Engine | 16-Core (第2世代) |
CPUベンチマーク
Apple SiliconのCPUベンチマークのMulti-Coreスコアについては、ほぼコア数でスコアが決定するため、12コアCPUのApple M2 Pro/Maxチップを搭載したMacBook Pro (14/16インチ, 2023)のMulti-Coreスコアが15,000台と、10コアCPUのApple M1 Maxチップを搭載したMac StudioやMacBook Proを抑え、デスクトップクラスのスコアとなっており、
Single-Coreスコアについても、AppleはApple M2 Maxチップを搭載したMacBook Pro (16インチ, 2023)のみ、クロック周波数を数百MHzだけ上げることで、Apple M2, M2 Proと差別化を行っているようで、この差が今後発売されると思われるMac Studio (Mac Pro?)のM2 Max/Ultraにも反映され、モバイルとデスクトップMacの差になると思われます。
なお、Intel Core i7-1068NG7を搭載したMacBook Pro (13インチ, Mid 2020)やCore i9-9980HKを搭載したMacBook Pro (16インチ, Late 2019)とM2 Pro/Maxを比較すると、Core i7-1068NG7とM2 ProのMulti-Coreスコアが約3.3倍、Core i9-9980HKとM2 Maxが約2.2倍となっていますが、実際のXcodeベンチマークでは、プロセッサ以外にもLPDDR5を利用したユニファイドメモリなどの改善により、それ以上のパフォーマンスが期待できます。
GPUベンチマーク
次に、Apple M2 Pro/MaxのGPU(OpenCL/Metal)ベンチマークですが、こちらでは38コアGPUのApple M2 Maxを搭載したMacBook Pro (14/16インチ, 2023)が、48コアGPUのM1 Ultraチップ搭載のMac Studio (2022)と同等のスコアを出している他、19コアGPUのM2 Proチップを搭載したMacBook Pro (14/16インチ, 2023)でも、Intel世代のデスクトップMacクラスのスコアとなっています。
また、GeekbenchのGPUベンチマークでは確認できませんが、Apple M2 MaxチップはM1 Maxと同じく、ビデオエンコードエンジンとProResエンコード/デコードエンジンがM2 Proの2倍になっているので、Final Cut ProやDaVinci Resolveなどでパフォーマンスが発揮されると思われます。
- Geekbench 5 – Cross-Platform Benchmark – Primate Labs Inc.
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