新しいホーム画面やWatchtower、コレクション、SSHエージェント機能をサポートした「1Password v8 for iOS/Android」が正式にリリースされています。詳細は以下から。
カナダAgileBitsは現地時間2022年08月09日、既にリリースされているデスクトップ版と並行して開発を続けてきた、モバイルデバイス用パスワード管理アプリ「1Password v8 for iOS/Android」を正式にリリースしたと発表しています。
This is 1Password 8 for iOS and Android. It’s a brand-new experience designed to bring a little order to a hyper-connected world.
Say hello to 1Password 8 for iOS and Android – 1Password
1Password 8 for iOSの新機能
iOS版はSwiftUIとRustを採用
2022年前半にリリースされたデスクトップ版の1Password v8 for MacやWindows、Linuxは、Beta段階でネイティブアプリからElectronアプリへ移行されていることが確認され、一部のユーザーからメモリの使用量やUI/UXの観点で反発を受けていましたが、
1Passwordの開発陣によると、1Password for iOSはデスクトップ版と同じRustコアを採用し、UIの実装は主にSwift UIを採用(AndroidはKotlinベース)しており、デスクトップ版と同じくElectron製になったというのは間違いで、ネイティブアプリとして開発されたそうです。
There appear to be some rumors that the @1Password 8 app for iOS is an Electron app.
This rumor is false. The app is most definitely a native app, built primarily in SwiftUI.
— Craig Pearlman (@blackfog) August 9, 2022
One thing I love about our 1Password 8 release today is that all of our apps now use the same Rust core to drive the UI on each platform.
On Android it feeds the apps Kotlin-based UI, and on iOS, it feeds SwiftUI. Same features, but UI/UX that feels natural to each platform.
— Kevin Hayes (@KevinBHayes) August 9, 2022
新しいホーム画面
1Password v8 for iOSでは上記の通りホーム画面が刷新され、1Password v7 for iOSでは、お気に入り、カテゴリー、タグ、詳細とホーム画面に表示できる画面が決まっていましたが、1Password v8からはユーザーがホーム画面をカスタマイズすることが可能になっており、ユーザーが必要な画面に素早くアクセスできるようになっています。
また、1Password v7 for iPadが2カラム表示だったのに対し、1Password v8 for iPadではデスクトップ(Mac)版と同じ3カラム表示に対応し、iPad miniなどのディスプレイが狭いiPadのために非表示にすることも可能で、
[twenty20 img1=”130924″ img2=”130925″ offset=”0.5″ before=”1Password v7 for iOS” after=”1Password v8 for iOS”]
サイドバーは1Password v8 for iPhoneのホーム画面と同じくカスタマイズでき、もちろん、これまで同様にSplit ViewやSlive OverといったiPadOSのマルチタスク機能にも対応。
コレクション
1Passwordシリーズは既にマルチアカウントに対応し、仕事やプライベートごとにアカウントを切り替えることが可能ですが、1Password v8からは新たに「コレクション」という分け方が追加され、仕事やプライベートで必要なアイテムをまとめたり、共有/プライベート用のVaultコレクションを作成することが可能になっています。
SSHエージェント
1Password v7では、パスワードやアカウント、セキュアノート、パスポート、クレジットカード、サーバー、データベース、ライセンスキーなどの管理が可能でしたが、1Password v8 for iOSでは、デスクトップ版と同じくSSHキーの管理に対応しています。
1Password v8 for iOSはSSHキーの秘密鍵の保存はもちろん、新しいRSA/Ed25519キーを作成&管理が可能なSSHエージェントにもなっており、Safari機能拡張と連携すれば新しいリポジトリの作成ワークフローに、ターミナル(デスクトップ版)と連携すれば、1クリックでセッションを開始することもできます。
Watchtower
1Passwordは、悪意のある攻撃者によりWebサイトやサービスが侵害されパスワードが流出した可能性のあるWebサービスを表示するHave I Been Pwnedベースの「Watchtower (Web)」機能を1Password v6から提供していますが、
1Password v8 for iOSでは、このWatchtower機能にダッシュボード機能が追加され、Vaults内に保存された使い回されたパスワード、弱いパスワード、パスワードが流出したWebサービスで更新されていないアカウントとパスワード、2ファクタ認証が利用可能なのにも関わらず、2ファクタ認証を利用していないWebサイトの数などを総合して表示してくれるようになっています。
システム要件と価格
1Password v8 for iOS/iPadOSのシステム要件はiOS/iPadOS 15.1以上のiPhoneおよびiPadで、Android版はAndroid 9以降のデバイスで、リリース時のバージョンはv8.9.0。価格は月間800円または年間6,600円のサブスクリプション制で、本日よりダウンロード可能になっているので、ユーザーの方はチェックしてみてください。
おまけ
また、1Password 8 for iOSは、Appleが今年の秋にもリリースを予定している「iOS 16/iPadOS 16」の新しいロック画面ウィジェットや集中モードにも対応するそうです。
- 1Password 8 for iOS – パスワードマネージャー – App Store
- 1Password 8 for Android – パスワードマネージャー – Google Play
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