スライダーによる解像度変更やダミーディスプレイのPinP表示、ポートレイトモードをサポートしたダミーディスプレイアプリ「BetterDummy v1.1」のα版がリリースされてます。詳細は以下から。
BetterDummyはIstvan Tothさんが2021年11月に公開したダミーディスプレイ作成アプリで、HDMI出力に問題のあるMac miniや特定のHiDPIモードが表示できないApple Silicon Mac[1, 2]に、ソフトウェア的に作成した仮想HDMIダミードングルを接続し、
その映像を外部ディスプレイにミラーリングすることで最適なマルチディスプレイ環境を整えることが出来ますが、このBetterDummyの次期アップデートとなる「BetterDummy v1.1.0」のAlpha版(Test Build)が新たにリリースされています。
BetterDummy v1.1.0の新機能
より変更しやすい/多くの解像度
BetterDummy v1.1.0では、これまでリスト型だった解像度のセレクターがスライダー型になり、よりダミーディスプレイの解像度を素早く変更できるようになった他、解像度に非HiDPIモードの解像度を表示する[Low resolution mode]が追加。
Picture-in-Picture (PIP)
また、BetterDummyはソフトウェア的にダミーディスプレイを作成&ミラーリングするため、作成されたディスプレイがどの様な状態なのかを確認するにはシステム環境設定の[ディスプレイ]設定の情報しかありませんが、
BetterDummy v1.1.0ではこの問題に対応するために、作成したダミーディスプレイをメインディスプレイに表示するピクチャ・イン・ピクチャ機能が追加されています。
Full-screen streamingとPortrait mode
BetterDummy v1.1.0では、この他、外部ディスプレイを縦長に利用している(ポートレート/ピボット)ユーザー向けに「Portrait mode」がサポートされており、9:16といったダミーディスプレイの作成が可能になっています。
また、Full-screen streamingはダミーディスプレイのミラーリングの代わりにダミーコンテンツを外部ディスプレイにストリーミングする機能で、例えばiPadをMacの外部(セカンド)ディスプレとして利用する「Sidecar」機能は現在のところ横向き(ランドスケープ)状態でしか利用できませんが、Full-screen streamingとポートレイトモードを利用すればSidecarをポートレイトモードで利用することも出来ます。
BetterDummy v1.1.0は現在Alpha Test段階のため10分間でダミーディスプレイが外れるようになっていますが、Istvan Tothさんは今後もBetterDummyの開発を続けていくために、Businessユーザーに対し一部の機能を有料化(8.99ドルのBetterDummy Pro)して提供していくことを計画しており、
今後も個人ユーザーやBYOD(Bring Your Own Device)、個人事業主は無償ですがOpenCollectiveでの寄付も受け付けているそうなので、プロジェクトを支援したい方はチェックしてみてください。
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