UTMとOpenCoreを利用し、x86版macOS 10.14 MojaveをApple Silicon Mac上で動作させることに成功したもよう。

macOS 10.14 Mojave on Apple M1 MacBook UTM
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 UTMとOpenCoreを利用し、macOS 10.14 Mojaveなどx86版のmacOS 10.xをApple Silicon Mac上で動作させることに成功したそうです。詳細は以下から。

UTM virtual machines for iOS/macOS

 Appleが2020年11月に発売したApple Silicon Apple M1チップ搭載のMacでは、Appleが用意したHypervisorフレームワークなどを利用することでApple Silicon Macに仮想マシンを構築してARMベースのOSを利用することが可能で、既にParallelsUTMがテスト的にApple Silicon Macでの仮想化ソリューションを提供していますが、

UTM v2.0.17

ARM64版Ubuntu

このApple Silicon MacとUTM、そしてHackintoshに利用されているブートローダーOpenCoreを利用し、Apple M1チップ搭載のMac上でx86版のmacOS 10.14 Mojaveの起動に成功したユーザーが現れたそうです。

Apple M1 Mac上でmacOS 10.xを動かす

 Apple M1チップ搭載のMacでmacOS 10.14 Mojaveの仮想化に成功したのは、カナダでコンピューターサイエンスを学んでいるMykola Grymalyuk(@khronokernel)さんで、GrymalyukさんはMacBook Pro (M1, 13-inch, 2020)を購入したものの、これまでバグチェックのために仮想マシンに構築していた古いmacOSが使えなくなってしまったため、UTMを利用してx86版のmacOSが動く仮想環境の構築を試みたそうで、

macOS 10.14 Mojave on Apple M1 MacBook

The boot process is slow however, and I mean very slow. But after 17min we finally reach macOS’s recovery screen!:

Virtualizing OpenCore and x86 macOS on Apple Silicon – Mykola’s blog

原理的にはx86_64のStandard PC (Q35 + ICH9, 2009)仮想マシンをUTMで作成し、ブートローダーにOpenCoreとカスタム版のOVMFを使用することで、仮想のHackintoshマシンを構築して、その上でmacOS 10.14 Mojave(x86)を起動するイメージのようですが、完全なx86_64エミュレーションが可能なCPUがIntel Core 2 (Penrynファミリー)だったため、起動からMojaveのリカバリー画面が表示されるまでに17分もかかってしまい、現在のところは実用的ではないとコメントされています。

macOS 10.14 Mojave on Apple M1のレイヤーイメージ

The OS is unusable to say the least, and unfortunately won’t get much better even with tinkering. However the fact QEMU is able to emulate an Intel Penryn PC so well is quite remarkable, and OpenCore has made this much easier to build and boot.

Virtualizing OpenCore and x86 macOS on Apple Silicon – Mykola’s blog

 GrymalyukさんはUTM上にx86 macOS環境を構築するためのOpenCore ImageとOVMF Binary、セットアップ手順を公開しているので、興味のある方はチャレンジしてみてください。

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