ParallelsがARMベースのOSをインストール可能な仮想環境を構築できる「Parallels Desktop 16 for M1 Mac Technical Preview」を公開しています。詳細は以下から。
macOS向けの仮想化ソリューションを提供しているCorel Corporation傘下のParallels International GmbH.は現地時間2020年12月17日、11月にアナウンスしていた通り、Apple Silicon M1チップを搭載したMacで、ARMベースのOSをインストール可能な仮想環境を構築できる「Parallels® Desktop 16 for M1 Mac Technical Preview」をTechnical Previewメンバー向けに公開したと発表しています。
We are very excited to inform you about the launch of the Parallels® Desktop 16 for M1 Mac Technical Preview program – available for download now.
メーリングリストより
Parallelsによると、ParallelsのエンジニアリングチームはApple M1チップのハードウェア仮想化支援を使用した新しい仮想化エンジンを作成し、ARMベースのOSを実行できる仮想マシンの作成環境を構築したそうで、この環境では当然Intel x86ベースのOSを実行可能な仮想マシンの構築は不可能で、その他にも以下のような制限があり、コヒーレンスモードや共有フォルダなど多くの機能が未実装となっているそうです。
Parallels Desktop 16 for M1 Macのシステム要件
- Apple M1チップを搭載したMac
- ARMベースのOSのイメージ(VHDXまたはISO)
制限
- Intel x86ベースのOSを仮想マシンにインストールしたり、起動することはできません。
- 仮想マシンのサスペンドやレジューム、実行中の状態のスナップショットから仮想マシンを元に戻すといった機能などは利用不可能。
- 仮想マシン実行中に閉じるボタンは使用できません。
- 仮想マシンでARM32アプリは実行できません。
また、特にコメントされていませんが、Parallels Desktop 16 for M1 Mac Technical Previewには、Intel版のParallels Desktopと同じくインストールアシスタントがWindowsのインストーラーを自動検索し、クリックだけでARM版Windows 10をインストールしてくれる機能が実装されているので、
MicrosoftがOEM以外にもARM版Windows 10のライセンスを許可すれば、Apple M1 MacでARM版Windows 10を利用することは可能になりそうです。
- Parallels Desktop for Mac with Apple M1 chip – Parallels Blog
コメント
はてさてARM版Windowsの入手性はどうなるやら