AMD、MacBook Pro (16-inch, 2019)のdGPUオプションに追加された「AMD Radeon Pro 5600M」の製品仕様を公開。

Radeon Pro 5500Mと5600Mのベンチマーク MacBook Pro
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

 AMDがMacBook Pro (16-inch, 2019)のdGPUオプションに追加された「AMD Radeon Pro 5600M (8GB HBM2メモリ)」の製品仕様を公開しています。詳細は以下から。

MacBook Pro (13-inch, 2020)

 Appleは現地時間2020年06月15日、昨年11月に発売したMacBook Pro (16-inch, 2019)のdGPUオプションに、デスクトップクラスのグラフィックス性能を持った「Radeon Pro 5600M」を追加しましたが、AMDもこれに合わせて「AMD Radeon™ Pro 5600M mobile GPU」の製品仕様を公開しています。

New AMD Radeon Pro 5600M Mobile GPU Brings Desktop-Class Graphics Performance

The AMD Radeon Pro 5600M GPU is built upon industry-leading 7nm process technology and advanced AMD RDNA™ architecture to power a diverse range of pro applications, including video editing, color grading, application development, game creation and more. With 40 compute units and 8GB of ultra-fast, low-power High Bandwidth Memory (HBM2), the AMD Radeon Pro 5600M GPU delivers superfast performance and excellent power efficiency in a single GPU package.

New AMD Radeon™ Pro 5600M Mobile GPU Brings Desktop-Class Graphics Performance and Enhanced Power Efficiency to 16-inch MacBook Pro for Users On-the-Go – AMD

 同時にAMDが公開したRadeon Pro 5600Mの製品仕様(スペック)によると、Radeon Pro 5600Mは7nmプロセスのAMD RDNAアーキテクチャで製造され、デスクトップ向けRadeon RX 5700 XTと同じ40基のCompute Unitと2,560基Stream Processorを搭載し、VRAMにはiMac (Retina 5K, 27インチ, 2019)の上位モデルに搭載されているRadeon Pro Vegaと同じ8GBのHBM2メモリが採用され、デスクトップクラスのグラフィックス性能を発揮できるようになっているそうです。

AMD Radeon Pro 5600M GPUの製品仕様

Radeon Pro Compute
Units
Stream
Processors
FP32
(TFLOPS)
メモリ Memory Interface TGP
5300M 20 1,280 最大3.2 GDDR6
4GB
128-bit 50W
5500M 24 1,536 最大4.0 GDDR6
4GB or 8GB
5600M 40 2,560 最大5.3 HBM2
8GB
2048-bit

 また、Appleの社内テストでは、AMD Radeon Pro 5500Mと比較して最大75%高いパフォーマンスを発揮できるとされており、前モデルであるMacBook Pro (15-inch, 2017)のRadeon Pro 560Xと比較すると、Cinema 4DやFinal Cut Pro、Blackmagic DaVinci Resolve Studio、Unity EditorなどGPU性能を必要とするソリューションでは最大3.5倍(350%)以上の性能が発揮できるとされています。

Radeon Pro 5500Mと5600Mのベンチマーク

*ベンチマークには8GBのHBM2を実装したRadeon Pro 5600Mグラフィックスと64GBのRAM、8TB SSD装備した2.4GHz 8コアIntel Core i9搭載の16インチMacBook Proフルスペックモデルが使用されています。

 ただし、Appleは2018年からOpenGL/CLをレガシィAPIとして非推奨とし、2020年05月にはValve SoftwareがSteamVRのサポートを終了したため、このdGPUの性能を最大限に発揮できるのは現在のところMetal APIをサポートしたソフトウェアのみとなっているので、来週から始まるWWDC20でAppleのMetalに対する今後の方針に注目が集まりそうです。

SteamVRがmacOSのサポートを終了へ

macOS 10.14 Mojaveから除外されたNVIDIAも、今月初旬にリリースしたCUDA Toolki v11でmacOSのサポートを終了し、最新のCUDAアプリの開発と実行が出来ないようになっています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました