NVIDIA、macOSのサポートを正式に終了した「CUDA Toolkit v11」をリリース。MacではCUDAアプリの開発と実行は出来ない状態に。

CUDA 11 no longer support macOS OS X
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 NVIDIAがmacOSのサポートを正式に終了した「CUDA Toolkit v11」をリリースしています。詳細は以下から。


 NVIDIAは現地時間2020年06月05日、GPUプログラミング開発ツール「CUDA Toolkit」をバージョンv11(v11.0.171)へアップデートし、昨年11月にアナウンスしていたとおりmacOSのサポートを正式に終了したと発表しています。

CUDA 11 no longer support macOS

CUDA 11.0 does not support macOS for developing and running CUDA applications. Note that some of the CUDA developer tools are still supported on macOS hosts for remote (target) debugging and profiling. See the CUDA Tools section for more information.

Release Notes – CUDA Toolkit Documentation

 NVIDIAは一部のCUDA Developer ToolsはmacOSホストへのリモートデバイスとプロファイリングを引き続きサポートしているものの、CUDA v11.0はMacでのCUDAアプリケーションの開発および実行をサポートしないとコメントしていますが、Appleは2018年にリリースしたmacOS 10.14 MojaveでCUDAドライバをインストール出来ないようにし、

NVIDIA CUDA 10 and macOS 10.14

macOS 10.14 MojaveとiOS 12以降でOpenGL/CLをレガシィAPIとして非推奨とし、開発者に対しMetal APIへの移行を促していたため、CUDA ToolkitのmacOSサポート終了はNVIDIA側というよりApple側の都合によるものが大きいようで、

OpenGL/OpenCL

Platforms State of the Union 2018より

今月末に開催されるWWDC20で次期macOS 10.17が発表され、10月にリリースされればNVIDIA GPUとドライバをサポートしている最後のmacOS「macOS 10.13 High Sierra」へのセキュリティアップデートの提供が終了されるため、Appleのサポートしている環境でNVIDIA GPUやCUDAを利用することができなくなります。

NVIDIA CUDA manual

NVIDIA Toolkit v11のマニュアル

 macOSについてはValve Softwareも2020年05月にVRプラットフォーム用ユーティリティ「SteamVR for macOS」サポートおよび開発を終了したと発表しているため、VRやCUDAアプリケーションを開発されている方はWWDC20で大きな発表がなければ、今後は開発環境をWindowsやLinuxなどへ移行する必要があると思われます。

SteamVRがmacOSのサポートを終了へ

コメント

  1. 匿名 より:

    Ryzenで組んでみるか

  2. 匿名 より:

    Appleは何がしたいんだろう?

  3. 匿名 より:

    OpenCLが非推奨になったのは、Mojave発表のWWDCのとき、2年前か

    >なおNVIDIA製GPUにおいては、OpenCL/DirectComputeなどの類似APIコールは、すべて共通のGPGPUプラットフォームであるCUDAを経由することになる
    だが、
    ttps://support.apple.com/ja-jp/HT202823
    こんなページは「しっかり」更新されてる。何したいねんとしか思えない、OpenGLも含めての非推奨とか強引すぎだな。OpenGLなんて長年それを頼りにApple自身が使ってたくせに、いくら自分らでよりできの良い(?)のが作れたからって
    gccからclangとかはあくまでもgcc互換を残した/作ったから(ほぼ)空気のようにスムースだったが

    • applech2 より:

      Appleのサポートページは新型のMacが発売される更新されていますが、
      OpenGLの最新版はv4.7で、macOSがサポートしているのは最新のMacでもv4.1までなので、実質2010年からアップデートされていないのとおなじになっています。
      ttps://en.wikipedia.org/wiki/OpenGL#OpenGL_4.1

  4. 匿名 より:

    MacPro の計算力なら CUDA に頼るまでもないという判断でしょ
    人工知能の研究者は MacPro 買ってるし

  5. 匿名 より:

    OCLも非推奨ってだけで使えはする筈
    どっちかといえば問題なのはCUDAかと
    今となってはがっつり競合関係、自社固めの林檎にとってはデファクトとはいえ面白くないでしょう
    まぁ他にも色々と良くない都合も多いですし

  6. 匿名 より:

    デザイナー含めてWindowsへ移行しました。
    AdobeもETLA契約更新時聞いたが、Nvidia最適化の方針。

    • 匿名 より:

      不具合と脆弱性とウィルスのワンダーランドに行くのか
      win を強要されるデザイナーが可愛そう

    • 匿名 より:

      正しい判断だと思います。
      この先安心して仕事を継続するにはWindowsじゃないですかね。
      うちの会社も移行を進めております。Macより不具合少ない気がします。
      Adobe製品では、Premiere14.2の最適化が良い例で、書き出し速度は約5倍になりました。
      多少使いにくくても、持続できることが需要です。

  7. 匿名 より:

    Macユーザーが多いであろうCinema4Dはmetal移行中、CUDAが必須だった同社のRedshiftもMetal版開発、Otoyもクローズドベータ作成中と、まだまだ過渡期だけどmetal版をつくっているところもあるね
    USDも年内の最新でmetal対応予定だし

    おそらく1,2年はかかると思うけど、レイトレコアの乗ったAMDカードがMacにも出れば、また状況も変わってくるんじゃないかなー

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