古いMacBook Air/Pro、Mac miniのストレージ容量を約1万円で1TB化できるNVMe SSD「Crucial P1 SSD CT1000P1SSD8」レビューです。詳細は以下から。
Appleは現地時間2019年10月07日に「macOS 10.15 Catalina」を正式にリリースし、32-bitアプリのサポートが終了しましたが、現状では32-bitが動くmacOS Mojave以前の環境をすぐに捨てられなかったので、以前から検証したかった低価格(2019年10月現在 1万円前後)で1TB容量のモデルが購入できる「Crucial SSD M.2 P1」を購入し、ベンチマークを取ってみました。
Crucial P1 SSDはカテゴリートップクラスの実用性能を実現します。PCMark®によるベンチマークでは、混合モードで最大565MB/秒のスループット、5,084の集成値を実現する能力を示し、同価格帯の同様のSSDを上回る性能を実現しています。P1は最大2,000/1,700 MB/秒のシーケンシャル読込/書込速度を実現し5、独自のSLCキャッシュ実装技術「Hybrid Dynamic Write Acceleration」により安定したパフォーマンスを発揮します。平均故障間隔(MTTF)は180万時間、総書き込みバイト数(TBW)は200TB、動作時平均消費電力は100mWです。
Crucial P1 SSD M.2 SSD – Crucial Japan
Crucial SSD M.2 P1のスペック
今回購入したのはCrucial SSD M.2 P1の1TBモデル「CT1000P1SSD8JP」で、QLC NANDを採用することで以前購入したシリコンパワーのP34A80シリーズより4~5千円程度安いものの、インターフェイスはP34A80シリーズと同じNVM Express 1.3 PCIe Gen 3.0で、換装したMacBook Pro (13インチ, Early 2015)ではリンク幅x4レーンで、リンク速度 5.0 GT/sでリンクされます。
Crucial SSD M.2 P1 |
シリコンパワー P34A80 |
Samsung 970 EVO |
Samsung 960 EVO |
Transcend JetDrive 820 |
APPLE SSD SM0128G |
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パッケージ | デフォルト | |||||
モデル | CT1000P1SSD8 | SP001TBP34A80M28 | MZ-V7E250B/EC | MZ-V6E250B/EC | TS240GJDM820 | MZ-JPV1280/0A3 |
容量 | 1TB | 250GB | 240GB | 128GB | ||
インターフェイス | NVM Express 1.3 PCIe Gen 3.0 |
NVM Express 1.2 PCIe Gen 3.0 |
AHCI PCIe Gen3.0 | |||
リンク幅 | x4レーン | x2レーン | x4レーン | |||
リンク速度 | 5.0 GT/s | |||||
価格 | 1万円前後 (2019年10月時の価格) |
1万5千円前後 (2019年6月時の価格) |
1万5千円前後 (2018年時の価格) |
1万5千円前後 (2018年時の価格) |
3万円前後 (2017年時の価格) |
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レビュー | ベンチマーク | ベンチマーク Mac miniとSamsung 970 |
ベンチマーク Samsung 960とM.2アダプタ ST-NGFF2013-Cアダプタ |
– | – | |
リンク | Crucial | シリコンパワー | Samsung(ITG) | Samsung(ITG) | Transcend | – |
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ベンチマーク
AppleはmacOS 10.13 High Sierra以上でNVMeドライバの利用をサードパーティ製NVMe SSDにも許可しており、macOSのインストールはmacOSのクリーンインストールとほぼ同じプロセスでmacOSの復元から行うことができますが、今回は32-bitアプリが動作し比較的安定しているmacOS 10.14 Mojaveをクリーンインストールし、AmorphousDiskMarkを利用してRead/Writeのベンチマークを測定してみました。
結果は予想されていたとおり、MacBook Pro (13インチ, Early 2015)のリンク速度(5.0 GT/s)がボトルネックとなり、シーケンシャルRead/Write値が公称値を下回っていますが、それでも1TB容量とCrucial独自のSLCキャッシュ「Hybrid Dynamic Write Acceleration」技術からかシーケンシャルRead/Write共にSamsung 960/970 EVO以上となっています。
今回の検証に使ったNVMeアダプターとSSDは以下の通りで、CT1000P1SSD8JPは片面実装のためMacBook Airなど両面実装のSSDが使えないMacも1TB化できる他、基板上には動作確認もできるアクセスランプ(LED)も実装されているので、32-bit環境を残したい方や古くなったMacを大容量化したい方はチェックしてみてください。
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コメント
バッテリーの持ちはいかがですか?
MacBook Air(11inch Early 2015)のSSDをintel 660p 1TBに入れ替えて使っているのですが、それまで8時間程度保っていたバッテリーが5時間程度になってしまって困っています。ここで紹介なされているCrucial P1 SSD CT1000P1SSD8と入れ替えることを検討しています。
バッテリーの持ちに関して、もしわかりましたらご教示いただけますと助かります。宜しくお願いいたします。
記事をありがとうございます。
とても参考になりました。
ひとつ、、私の環境では分割フレームの表の右側を見ることが出来ず、4製品までしか見ることができませんでした。