iOS用ベクターグラフィックアプリ「Vectornator X」がv3.1アップデートでiPadOSのマルチドキュメント表示や3GB RAM以上のiPadでの1000パス・トレース、CoreMLでの自動ネーミング機能をサポート。

Vectornator Pro for Mac iPad
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 iPad用ベクターグラフィックアプリ「Vectornator X」がv3.1アップデートでiPadOSのマルチドキュメント表示やアートボードの選択、3GB RAM以上のiPadでの1000パストレース、CoreMLでの自動ネーミング機能を追加しています。詳細は以下から。

Vectornator X

 VectornatorシリーズはドイツLinearity GmbHが開発&販売しているiPad/Apple Pencilに最適化されたベクターグラフィックスアプリで、今年08月にはバージョン3.0アップデートでVectornator Xへとメジャーアップデートを果たしましたが、このVectornator Xがv3.1(X.1)アップデートでiPadOS 13の機能に対応しています。

一部の機能はiOS(iPhone)でも利用可能です。

Vectornator X.1

マルチタスキング

 Vectornator X v3.1ではまず、iPadOS 13のマルチタスキング機能に対応し、左右のキャンパスにドキュメントを並べて編集することが可能になりました。

Vectornator X 3.1のマルチタスキング

アートボード

 また、Vectornator XにはiPhoneやiPad, watchOS, Androidデバイス用のテンプレートが同梱され、簡単なアートボードを作成することができますが、v3.1ではこのアートボードをタップすると、その他のアートボードが半透明になり編集中のアートボードに操作がフォーカスされ、アートボード自体の移動やライブプレビューが可能になります。

Vectornator X 3.1のアートボード

1000パストレース

 Vectornator Xには機械学習技術を用いてイメージをベクター画像に変換する「Auto Trace Technology」という機能がありましたが、v3.1ではこの機能で利用できるパス数がメモリ3GB以上のiPad(第2世代iPad ProやAir 2019など)で1000パスを指定/変換することができます。

VectornatorXのAuto Trace Technology

自動ネーミング

 Mac用グラフィックツールPixelmator ProにはAppleの機械学習フレームワークCore MLを利用して、インポートした写真を写るものを判別、レイヤーにその名前をつけてくれる機能がありますが、Vectornator X v3.1でもこの「自動ネーミング」機能が採用され、動物や植物、静物を判別しレイヤー名前を自動的につけてくれます。

Vectornator Xの自動ネーミング

macOS

 また、Vectornator X時に予告していたCatalystを用いたiPadベースのMacアプリ「Vectornator Pro for Mac」は10月中にはリリースしたいとのことなので、近く何らかの発表があると思われます。

Vectornator Pro for Mac

リリースノート

VectornatorをiPadOSにもたらす時がきました!
Vectornator Xはデザイナーコミュニティへの贈り物です。自動トレースやアートボードなど、新しい、見たこともない機能が最高のデザインを生み出すお手伝いをしてきました。今回新しくこれらの機能を向上し、最新アップデート、X.1を通してさらなる改良を提供します。また同時に、お待ちかねのMacバージョンとの互換に向けて準備しています。

複数の書類

  • 今回のアップデートで、複数の書類を同時に作業できるようになります。書類を横に並べて開き、流れるように作業が進みます。

アートボード

  • Vectornator Xをリリースした際、アートボードと最高のUI/UXデザインのビジョンを発表しました。今やそのビジョンを完成しつつあります。今日からあなたは選択中のアートボードに集中できます。これによりワークフローがスピードアップするでしょう。自分でアートボードに集中する必要はありません。
  • さらに、アートボードの操作方法を改良しました。“アートボード”のどこかをタップすると、アートボードがアクティブになり、名前の上をドラッグすると、美しいライブプレビューが表示されます。

トレースされたイメージに1000件のパス

  • “自動トレース”は、私たちの超自信作となる驚きの機能です。この上さらに向上できるなんて想像できましたか?なぜ向上できたか1000個の理由をお知らせしましょう!新しいiPad (+3GB RAM) を使うと、最高1000件のパスを自動トレースできます。

魔法のキャンバスの改良

  • 魔法のキャンバスを使うと、スクリーンの可能性をフル活用できます。いつでもすべてを表示しておきたいユーザの皆様のために、この機能を無効にするオプションが含まれています。あらゆるステップをサポートします。

自動ネーミング

  • AIのおかげで、弊社のCoreMLはイメージの自動ネーミングを可能にしました。最高10倍スピードアップされたため、デバイスに一息つく時間を与えられるので、大幅に遅延を削減しました。

皆様と共に歩む旅路を非常に誇りに思っています。macOS対応のVectornator Proと一緒に新しい章を始める準備はできていますか?待ちきれないほど楽しみにしています。

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