AppleがThunderbolt 5に対応したM4 Maxに加え最大32コアCPU/80コアGPU/512GB RAM/32NEを搭載可能なM3 Ultraチップを選択可能な「Mac Studio」を3月12日に発売すると発表しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2025年03月05日、M4 Maxチップまたは新しいM3 Ultraチップを搭載したMac史上最もパワフルなプロユーザー/研究向けのデスクトップMac「Mac Studio (2025)」を03月12日より販売すると発表しています。
カリフォルニア州クパティーノ Appleは本日、M4 Maxと新しいM3 Ultraチップを搭載した、Mac史上最もパワフルな新しいMac Studioを発表しました。この究極のプロ向けデスクトップは、デスク上に置けるコンパクトで静かなデザインで、画期的なプロ向けパフォーマンス、新たにThunderbolt 5も備えた幅広い接続性、新しい性能を提供します。
Apple、M4 Maxと新しいM3 Ultraを搭載した、Mac史上最もパワフルな新しいMac Studioを発表 – Apple
筐体は変わらずThunderboltが強化
Mac Studio (2025)はMac Studio (2022)の筐体デザインを継承し、サイズは19.7 x 19.7 x 9.5cmで、重さはM4 Maxモデルが2.74kg、M3 Ultraが3.64kgとM3 Ultraモデルの方が重くなっていますが、これはM1/M2 Ultraと同じく、より熱伝導率が高い銅製のサーマルモジュールを採用している方だと思われます。

Mac Studio (2025) with M4 Max and M3 Ultraのサイズ
ただ、筐体サイズは同じため、Mac Studio (2022)やMac Studio (2023)向けに発売されてきたセキュリティマウントやキャリングケース、フットプリントサイズがMac Studioと同じ旧Mac mini用ドックやスタンドなどはそのまま使えそうです。

Mac Studio用のセキュリティマウントやスタンド
また、背面のI/OポートはThunderbolt/USB-CとUSB-Aポート、HDMI、10GbE、3.5mmヘッドホンジャックと変わりないもののThunderbolt/USB-Cポートは、Thunderbolt 4仕様から最大データ転送速度120GbpsのThunderbolt 5仕様にアップグレードされ、M3 Ultraチップは前面のUSB-CポートもThunderbolt 5仕様となっており、最大8台の6Kディスプレイ出力が可能となっています。

Mac Studio (2025)の拡張性
M4 MaxとAIのためのM3 Ultra
Mac Studio (2025)に搭載可能なApple Siliconは昨年11月に発売された「MacBook Pro (14/16インチ)」にも採用されているM4 Maxチップに加え、新たに発表された「M3 Ultra」チップで、
M4 MaxチップはM2 Ultraの24コアCPUはもちろん、M1 Ultraの64コアGPU、M2 UltraのXcodeベンチマークなど、ほとんどのベンチマークでM1/M2 Ultraチップのスコアを上回っているため、旧Mac Studioからのアップグレードに最適なモデルとなっており、

Apple M4 Pro and Max Geekbench Multi-Coreスコア
M3 Ultraチップに関してはプレスリリースでも触れられている通り、UltraFusionパッケージングアーキテクチャを採用し、M3 Maxチップのダイを繋ぎ合わせることで、最大819GB/sのメモリ帯域となる512GB(約0.5TB)のユニファイドメモリを搭載でき、インメモリで6,000億(600B)以上のパラメータを持つLLMを扱うことができるため、LM Studio等を利用したAIや機械学習に最適なMac Studioとなっています。
Mac StudioはAIのためのパワーを備え、先進的なGPUと、M3 Ultraではパーソナルコンピュータ史上最も大容量となる最大512GBのユニファイドメモリにより、6,000億以上のパラメータを持つ大規模言語モデル(LLM)を完全にインメモリで実行できます。
Apple、M4 Maxと新しいM3 Ultraを搭載した、Mac史上最もパワフルな新しいMac Studioを発表 – Apple
Apple M3シリーズ
Apple M3 Ultra |
Apple M3 Max |
Apple M3 Pro |
Apple M3 |
|
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ロゴ | ![]() |
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CPU | 最大32コア (28コア) |
最大16コア (14コア) |
最大12コア (11コア) |
8コアのみ |
高性能コア | 最大20コア (24コア) |
最大12コア (10コア) |
最大6コア (5コア) |
4コアのみ |
高効率コア | 8コア | 4コア | 6コア | 4コア |
GPU | 最大80コア (60コア) |
最大40コア (30コア) |
最大18コア (14コア) |
10コア |
メモリ | 最大512GB 256GB 96GB |
最大128GB 96GB 64GB 48GB 36GB |
最大32GB 16GB |
最大24GB 16GB 8GB |
メモリ帯域 | 800GB/s | 150GB/s | 100GB/s | |
Neural Engine | 32コア | 16コア | ||
トランジスタ数 | 1,840億 | 920億 | 370億 | 250億 |
外部ディスプレイ | 最大8枚 | 最大4枚 | 最大2枚 | 最大1枚 |
I/O | Thunderbolt 5 | Thunderbolt 4 | Thunderbolt/USB4 |
価格
Mac Studio (2025)の価格はApple M4 Maxチップ搭載モデルが税込み328,800円、M3 Ultraチップ搭載モデルが668,800円からと、M2 Max/M2 Ultraチップ搭載の「Mac Studio (2023)」と比較して3~7万円値上げされており、

Mac Studio (2025)とMac Studio (2023)の価格比較
M3 Ultraチップを32コアCPU、80コアGPU、32コアNeural Engineモデルにして、512GBユニファイドメモリと16TB SSDストレージを選択したフルスペックモデルのMac Studioは日本円で2,183,800円と、M2 Ultraチップ搭載のMac Pro (2022)のフルスペックモデル価格(1,720,800円)軽く超えていくので、カスタマイズする際は財布や研究費と相談が必要そうです。

Mac Studio M3 Ultraのフルスペックモデル
- Mac Studio – Apple
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