Appleの証明書の有効期限切れに伴い、2019年10月25日をもって古いmacOSのインストーラーやアップデーターが利用できない状態になっているので注意してください。詳細は以下から。
Appleは現地時間2019年10月24日、今年07月にリリースした「macOS Mojave 10.14.6アップデート」や08月にリリースした「macOS Mojave 10.14.6追加アップデート 2」を立て続けに再リリースしたので調べてみたところ、古いmacOSのインストーラーやアップデータの署名に使用された証明書が日本時間2019年10月25日をもって期限切れとなっていました。
このパッケージの署名に使用された証明書は期限切れです。このパッケージを入手したのが最近である場合、パッケージが正規のものでない可能性があります。このままインストールを続けますか?
有効期限切れ: 2019年10月25日 金曜日 2時29分17秒 日本標準時インストーラーより
Appleが公開しているパッケージに利用されている証明書の有効期限切れは2016年にもあり、古いインストールアプリから作成した起動可能なUSBメディアが全て利用できない状態になりましたが、今回も同様にmacOS 10.15 Catalinaより前のmacOS/OS Xのインストーラーが利用できなくなっているので、
古いアップデーターやインストーラー、起動可能なメディアをお持ちの方はチェックして「このmacOS Hogehogeインストールアプリケーションは破損しているため、macOSのインストールには使用できません」といったメッセージが表示された場合は再作成する必要があります。
追記
macOSのインストールアプリを再ダウンロードするには以下のリンクか、macOS 10.15 Catalinaの“softwareupdate”コマンドに追加された「-–fetch-full-installer」 、“mas“コマンドを使用すると便利ですが、現在のところAppleはmacOS 10.14 Mojaveより前のmacOSのインストールアプリのアップデートしていないようなので、少なくともセキュリティアップデートが提供されているmacOS 10.13 High Sierraは今後署名が更新されると思われます。
追記2
Appleは日本時間2019年10月25日09時頃、新しい証明書で署名したセキュリティアップデート2019-005 for macOS 10.12.6 SierraおよびmacOS 10.13.6 High SierraのアップデーターをCDNに公開しました。
- macOS Mojave にアップグレードする方法 – Apple
- macOS High Sierra にアップグレードする方法 – Apple
- macOS Sierra にアップグレードする方法 – Apple
- OS X El Capitan へアップグレードするには – Apple
追記3
Appleはこの問題に対しサポートページを公開し「このアプリケーションは破損しているため、インストールには使用できません」というエラーが出た場合は再度インストーラをダウンロードするよう管理者に通知しています。
おまけ
確認していませんが、macOSの再インストールの場合は以前同様dateコマンドを利用してシステムの時刻を書き換えインストーラーの署名切れをバイパスすることもできると思われます。また、macOS 10.15 Catalinaのインストールアプリに使用されている署名の証明書は2029年04月15日となっています。
- Suspicious Package – Mothers Ruin Software
- パッケージ証明書の有効期限切れに伴い、AcrobatやLightroomなど一部Adobe製品の古いインストーラーが利用できない状態に。
コメント
証明書を消耗するのやめてほしい
createinstallmediaならインストールディスクは作れるんだろうか?