macOS 10.15 Catalinaのsoftwareupdateコマンドでは「–fetch-full-installer」オプションが追加され、古いmacOSのインストーラーのダウンロードが可能になっています。詳細は以下から。
AppleはmacOSのアップデーターやセキュリティアップデート、システムデータファイルのダウンロードを行う「softwareupdate」コマンドがあり、macOS 10.13.4 High Sierraではこのsoftwareupdateにアップデートを適用後再起動する「restart」オプションが追加されていましたが、macOS Catalinaでは新たに「–fetch-full-installer」が追加されています。
$softwareupdate -h usage: softwareupdate[ ...] ** Manage Updates: [...] -i | --install Install
”softwareupdate –fetch-full-installer”オプションはmacOSのインストーラーをフェッチ(取ってくる)するオプションで、さらに”–full-installer-version 10.1x.x”を指定してやることでmacOS 10.1x.xのインストーラーアプリをダウンロードすることが可能です。
- 最新版のmacOSのインストーラーアプリをダウンロード
softwareupdate --fetch-full-installer
softwareupdate --fetch-full-installer --full-installer-version 10.14.6
/Applications/Install macOS Mojave.app
full-installer-versionオプション
softwareupdateコマンドの”–full-installer-version 10.1x.x”オプションには、
- 実行しているMacにデフォルトで搭載されているmacOSより前のバージョンは入手できない。
- ダウンロードすることができるインストーラーはAppleがセキュリティパッチを提供している2世代前の最新のバージョン。
といった条件があるようなので、masコマンドよりダウンロードできるインストーラーの数は限られますが、
macOSのシステムコマンドから過去のmacOSのインストーラーがダウンロードできるのは非常に助かるので、気になる方は利用してみてください。
macOS 10.15 Catalinaで過去のmacOS 10.14/10.13のインストーラーを起動することはできませんが、起動可能なメディアを作成し、APFSコンテナ内にボリュームを作成すれば32-bit環境を作ることも可能です。
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