MacAppStoreで購入したアプリが「”このアプリ”は壊れているため開けません」というエラーで起動しなくなった場合の対処法です。詳細は以下から。
昨日(正確には”Nov 11 21:58:01 2015 GMT, 日本時間 2015年11月12日 06時58分01秒)からMac App Storeで購入した一部アプリが「”このアプリ”は壊れているため開けません。”このアプリ”を削除して、App Storeからダウンロードし直して下さい」という不具合に陥っている問題は、発生から一夜明けThe GuardianやThe Vergeが報じるほどの事態になっているようですが、
MacAppStoreで購入した一部アプリで2015年11月11日にApple CAの証明書期限切れが起こり、アプリが壊れ起動できなくなる状態が発生中。 https://t.co/VLYLgZPmlT https://t.co/o3ESW9gKBA
The Guardianによると、この不具合はAppleが5年前に発行した認証書の期限が更新されず、Mac App Storeで購入したアプリが認証に失敗し起動できない状態にあるようで、1PasswordやCoda, TextExpander, PopClip, Tweetbot, DaisyDiskなど古くから公開されているアプリがこの影響を受けているようです。
@laurachernikoff Sorry about that, you’re running into an issue with the store. https://t.co/lfFaXwKgf3
Trouble with Mac App Store Coda? Apple borked something. 😔 Fix: please (free!) upgrade to Coda 2.5 straight from us! https://t.co/vGmNzrBS7x
Mac users faced trouble with their apps overnight after the security certificate Apple uses to prevent piracy expired late on Wednesday.
Applications downloaded from the Mac App Store were temporarily unavailable from 10pm UK time, when a security certificate expired, five years after its creation, with no replacement immediately available.
[Apple user anger as Mac apps break due to security certificate lapse – The Guardian]
Appleは既にこの問題に対応しており、有効期限が2017年10月23日までの認証書を発行していますが、まだなお一部のユーザーがこの不具合の影響を受けているようなので、以下に対処法をまとめておきます。
不具合を確認する
アプリが起動しない問題がこの不具合によるものかどうかを確認する方法は以下のopensslコマンドを利用し対象のアプリの証明書の有効期限を表示することで確認することが出来、[Certificate] > [Validity]の期限が”Nov 11 21:58:01 2015 GMT”で終わっている場合は以下の対処法で解決することが可能です。
openssl pkcs7 -inform der -in /Applications/HOGEHOGE.APP/Contents/_MASReceipt/receipt -print_certs -text
対処法
この不具合はOS X 10.10 Yosemite以降のOS Xで発生しており、対処法としてはMacを再起動し、不具合が発生しているアプリを起動。その後 Mac App Storeが起動するので、アプリを購入したApple IDを再度認証することで解決します。
また、TwitterrificやxScopeの開発者Craig Hockenberryさんによると、Macを再起動する代わりにkillコマンドで”storeaccountd”デーモンを終了させ、再度認証することが可能とのことなので、不具合が発生している方は試してみてください。
Craig Hockenberry@chockenberry
Just verified that you don’t need to reboot to work around the Mac App Store certificate problem. Instead:
$ killall -KILL storeaccountd
*The GuardianやTechCrunchなど複数のメディアがこの問題についてAppleに問い合わせているようですが、現在のところ返事は無いようです。
Security certificates are issued by the App Store to ensure that only apps properly bought and paid for can be run on users’ Macs, as well as to guard against the installation of malware using Apple’s developer credentials.
Apple did not respond to request for comment.
[Apple user anger as Mac apps break due to security certificate lapse – The Guardian]
追記
このMASpocalypse問題はAppleが署名アルゴリズムをSHA-2へアップデートしたことが原因のようで、署名の確認にはRB App Checker Liteを利用すると簡単に行なえます。
2015年11月11日に発生したMacのアプリが壊れ、起動しなくなる「MASpocalypse」問題はAppleがSHA-2証明書を発行したことが原因? https://t.co/h7XnbnKwPE https://t.co/nZ9FXk5Ma0
MASpocolypseなど署名問題でMacのアプリが壊れて開けなくなった場合「RB App Checker」を使うと署名のチェックが簡単にできて便利。 https://t.co/pd1PzU75p4 https://t.co/yBZLTemNPa
関連リンク:
- Poking Around in Mac App Store Receipts – Magervalp
- Mac App Store Receipts and Mavericks – furbo.org
コメント
SignatureのチェックはRB App Checker使うと簡単よ
ttp://brockerhoff.net/RB/AppCheckerLite/
Mac AppStore版Stufflt Expander 15がこの問題で起動しませんでしたが、
一度削除してAppStore版Stufflt Expander 15をダウンロード、インストールし直したところ起動するようになりました。