エディタの分割表示やキーワードマネージャ、ダークモードプレビュー、WP5のGutenbergをサポートしたエディタアプリ「Ulysses v15 for Mac/iOS」がリリースされています。詳細は以下から。
ドイツUlysses GmbH & Co. KGは現地時間2019年03月11日、Apple Design AwardやApp Store Bestにも選出されたWordPress投稿機能やMarkdownをサポートしたMac/iOSクロスプラットフォーム対応のエディタアプリ「Ulysses」のメジャーアップデートとなる「Ulysses v15 for Mac/iOS」をリリースしたと発表しています。
Ulysses 15にはまったく新しいキーボードマネージャ、クールなエディタの分割表示が搭載されている上、書き出し中リモートイメージをプレビューしたり、イメージサイズを設定できるようになりました。かなりイケてる。
Ulysses – Mac App Store
Ulysses v15 for Macの新機能
エディタの分割表示
かなりイケてるUlysses v15ではMac版でエディタの分割(Side by Side)機能がサポートされ、ライブラリから比較または並列に編集したいシートを選択して「第2のエディタで開く」を選択またはキーボードショートカットOption + Command + 3を実行することでシートを左右並べて表示することが可能で、
シートメニューからはエディタ分割を上下/左右に変更できるほか、[Option]キーを押すことで並べて表示しているシートを同時にスクロールすることも可能になっています。
キーワード
キーワード機能には新たに「キーワードマネージャー」ウィンドウが追加されており、キーワードマネージャーはウィンドウメニューから[キーワードマネージャー]を選択することで、既に利用されているキーワードを表示、削除することが可能でキーワードのカラーリングや変更、[Option]キーを押しながらキーワードを複数選択することでキーワードの結合も行うことができるようになっています。
また、今回のバージョンではキーワード検索機能もアップデートされ、ユーザーが設定したキーワードのカラーでのシート検索や複数のキーワードを利用したフィルタリングがサポートされました。
イメージ
Ulyssesはこれまでローカルに保存されていたイメージのみプレビュー可能でしたが、v15からはWeb上の画像もURLを指定することでインラインプレビューが可能になってリ、書き出し時のイメージサイズをイメージ別に指定することも可能になりました。
ダークモードの書き出しプレビュー
Appleは現在、次期Safari v12.1アップデートでシステムのアピアランス(macOS Mojaveのダークモード)に合わせて、WebサイトのCSSを変更できる「Dark Mode CSS」を導入する方向で開発者にBeta版を公開していますが、
Ulysses v15でも書き出し時のプレビューウィンドウでダークモードでのプレビューがサポートされ、WebサイトやWordpressへ書き出す前にダークモードでのプレビューが可能になっています。
Ulysses v15ではこの他、WordPress 5.0で新しく採用されたエディタ“Gutenberg”やOneDriveのサポート、iPad Pro 12.9インチでSplit Viewを使用時に2列表示、HEICファイルを互換性の高いJPEGへ変換する修正などが行われているので、ユーザーの方はアップデートしてみてください。
リリースノート
機能
- まったく新しいキーワードを使ったフィルタと管理
- シート検索に使用したすべてのキーワードを表示
- 複数のキーワードのためのフィルタ
- キーワードの結合と名称変更
- エディタでの分割表示
- 同じウインドウ内で第2のエディタを開くことができます
- エディタは縦方向にも横方向にも分割できます
- Optionキー を押したままにすると、両方のエディタを同時にスクロールできます
- イメージのサポートを改良
- 新しくエディタがウェブイメージのプレビューを表示します
- 新しくウェブイメージがPDFおよびDOCXに書き出せるようになりました
- イメージの書き出しサイズをそれぞれのイメージに設定できるようになりました
- WordPress 5.0 “Gutenberg”をサポート
- 書き出しプレビューにダークの読み出しダークモードを追加
- ダークモードを使用中、書き出したシートをダークモードのプレビューに切り替えられます
- iOSのみ目標が設定されている場合、グループのアクティビティ履歴を表示
- iOSのみ統計情報の表示にエディタの選択肢が含まれています
- iOSのみOneDriveファイルを外部ファイルとして開くサポートを追加
変更と改良
- Macのみメインウインドウのキーボード操作がエディタの分割表示より良く処理できるようになりました
- 空のリンク、イメージ、および脚注がエディタでグレーで表示されるようになりました
- 空のシートをゴミ箱に入れると、即座に消去されます
- スタイル、テーマ、またはマークアップを削除すると、同期されているすべてのデバイスで削除されるようになりました
- MacのみiCloudの同期の問題のエラー処理を改良
- iOSのみApp全体のダークモードを視覚的に改良
- iOSのみ大きなイメージを使ってエディタでタイプ入力する際のパフォーマンスを改良
- iOSのみiCloudの同期の問題のエラー処理を改良
- iOSのみキーボードショートカットを使ってモーダルダイアログを閉じる動作を改良
- iOSのみシートのコンテンツの索引を再作成する際のメモリの使用状況を改良
- iOSのみ新しく、12.9” iPad ProでSplit Viewを使用時、2列表示で編集ができるようになりました。
- TextBundleの代わりにTextPackに書き出せるようになりました
修正
- 共有機能拡張を使ったPDFファイルの読み込みの問題を修正
- Macのみのり付けしたシートの順番を変更した際の書き出しプレビューを修正
- iOSのみエディタでのPDFイメージのプレビューの問題を修正
- URLのウムラウトとその他の文字の処理を修正
- 目標を編集する際に起きたクラッシュを修正
- スマートタグを使用してテキストを編集する際に起きたクラッシュを修正
- コードブロックでTclコードを入力する際に起きたクラッシュを修正
- Macのみ大きなイメージを読み込んだ際に共有機能拡張で起きたクラッシュを修正
- Macのみ操作パネルのサイズ変更の問題を修正
- iOSのみバックアップが背景で実行される際に時間がかかりすぎると起きたクラッシュを修正
- 書き出し中、HEICファイルが新しくJPEGに変換されるようになりました
- MacのみCommandキー-Fを使用すると、検索バーに即座にフォーカスされます
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