createinstallmediaコマンドの仕様が変更されるmacOS 10.14 Mojaveで起動可能なインストーラを作成する方法。

macOS 10.14 Mojaveの起動ディスクを作成するのに必要なもの macOS 10.14 Mojave
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 createinstallmediaコマンドの仕様が変更されるmacOS 10.14 Mojaveで起動可能なインストーラを作成する方法です。詳細は以下から。


 AppleはWWDC 2018で2018年秋にもリリースを予定しているmacOS 10.14 Mojaveを発表し、昨日macOS 10.14 Mojaveの2nd Betaがリリースされたので、起動可能なUSBインストーラを作成してみましたが、

macOS 10.14 Mojaveでは起動可能なインストーラを作成するcreateinstallmediaコマンドの仕様が変更されるようです。

createinstallmediaコマンドの変更

 AppleはMac OSのリテール販売を終了しMac App Store経由のダウンロード販売へ以降したOS X 10.9 Mavericksから、ダウンロードしたOSのインストールアプリから起動可能なCD/USBインストーラなどをユーザーが簡単に作成できるよう、

macOS 10.13 High Sierraで仕様が変更されたcreateinstallmediaコマンド

”createinstallmedia”というコマンドをインストールアプリに同梱していますが、このコマンドはmacOS 10.13 High Sierraから一部のオプションの変更が提案されていましたが、次期macOS 10.14 Mojaveでは以下のオプションが完全に非推奨となるそうです。

非推奨となるオプション

 macOS 10.14 Mojaveで非推奨となるのはmacOSのインストールアプリへのパスを示す“–applicationpath”オプションで、このオプションを利用すると例えばmacOS 10.12.5 Sierraのcreateinstallmediaコマンドを利用してmacOS 10.12.6 Sierraのインストーラを作成するといったことが可能ですが、

createinstallmediaコマンドのヘルプ

クリックで拡大

このオプションはmacOSのアップグレードの度に互換性の問題が指摘され、Appleは一時High Sierraでこのオプションをサポートドキュメントから削除していましたが(現在は再び記載されています)、次期macOS 10.14 Mojaveではこのオプションが非推奨となることが決定したそうで、利用している場合は削除するように求められます。

macOS 10.12 Sierra

 applicationpathオプションあり。

$/Applications/Install\ macOS\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --help
Usage: createinstallmedia --volume  --applicationpath  [--force]

Arguments--volume, A path to a volume that can be unmounted and erased to create the install media.
--applicationpath, A path to copy of the OS installer application to create the bootable media from.
--nointeraction, Erase the disk pointed to by volume without prompting for confirmation.

Example: createinstallmedia --volume /Volumes/Untitled --applicationpath "/Applications/Install macOS Sierra.app"

This tool must be run as root.

macOS 10.13 High Sierra

 applicationpathオプションの廃止が提案され、helpには記載されていますが、Usageからは消えています。

$/Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --help
Usage: createinstallmedia --volume 

Arguments
--volume, A path to a volume that can be unmounted and erased to create the install media.
--applicationpath, A path to copy of the OS installer application to create the bootable media from.
--nointeraction, Erase the disk pointed to by volume without prompting for confirmation.

Example: createinstallmedia --volume /Volumes/Untitled

This tool must be run as root.

macOS 10.14 Mojave

 applicationpathオプションがヘルプから消え、まだチェクはしていませんがオンデマンドリソースを利用できるdownloadassetsオプションが利用できるようになるようです。

$/Applications/Install\ macOS\ Mojave\ Beta.app/Contents/Resources/createinstallmedia --help
Usage: createinstallmedia --volume 

Arguments
--volume, A path to a volume that can be unmounted and erased to create the install media.
--nointeraction, Erase the disk pointed to by volume without prompting for confirmation.
--downloadassets, Download on-demand assets that may be required for installation.

Example: createinstallmedia --volume /Volumes/Untitled

This tool must be run as root.

Mojaveの起動可能なUSBインストーラを作成する

 macOS 10.14 Mojave betaで起動可能なインストーラ(USBメモリ)を作成するには以下のデバイスやソフトウェアが必要で、Mojave betaのインストーラアプリはMac App Storeからダウンロードし、アプリケーションディレクトリ(/Applications)に保存されているものとします。

  • インストーラを作成するためのMac。
  • Install macOS Mojave Beta.app (約5.7GB)
  • 容量が12GB以上あるUSBメモリやSDカードなどのインストーラ用メディア[*1]

macOS 10.14 Mojaveの起動ディスクを作成するのに必要なもの

*1.Appleは2017年04月にサポートドキュメントをアップデートし、インストーラは「少なくとも12GB以上の空き容量」を確保して欲しいとしていますが、Mojaveは8GBのUSBメモリでも可能でした。

 macOS 10.14 Mojaveのインストーラの作成方法は上記の通り”–applicationpath”が非推奨となった”createinstallmedia”コマンドを使用します。

macOS 10.14 Mojave betaの起動ディスクを作成する方法

  • macOS Mojaveのcreateinstallmediaコマンドのパス
  • /Applications/Install\ macOS\ Mojave\ Beta.app/Contents/Resources/createinstallmedia
  • createinstallmediaコマンドを使用して”USB”という名前のUSBメモリを起動可能なインストーラにする方法は以下の通りで、–volumeにインストールディスクまでのパスを入力。
  • sudo /Applications/Install\ macOS\ Mojave\ Beta.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/USB --applicationpath /Applications/Install\ macOS\ Mojave\ Beta.app
  • ちなみに、”–applicationpath”オプションを付けると以下の警告が表示されます。
  • WARNING: "--applicationpath" is deprecated in macOS 10.14 and greater. Please remove it from your invocation.

 createinstallmediaコマンドは管理者権限で実行する必要があり、途中「ターゲットボリューム(USBメモリ)のフォーマットを行ってもいいですか?」という表示が出るので、問題なければ[Y]を入力すれば数分でインストーラが作成されます。

インストーラーを使う

 作成したインストーラを利用するには[Option]キーを押しながらMacを再起動し、起動ディスク選択画面でインストーラが選択(以下の様な)すればmacOSのインストール画面が表示されますが、

AppleはmacOS 10.14 Mojaveでシステム要件を引き上げて、2012年以降に発売されたMacかMetal対応GPUを搭載したMac Proをサポートすると発表しているので、High SierraがインストールされているMacでもMojaveをインストールできない場合があります。

OS X 10.11
El Capitan
macOS 10.12
Siera
macOS 10.13
High Siera
macOS 10.14
Mojave
MacBook Late 2008アルミニウム製
またはEarly 2009以降
Late 2009以降 Mid 2015以降
MacBook Air Late 2008以降 Mid 2010以降 Mid 2012以降
MacBook Pro Mid/Late 2007以降 Late 2010以降
Mac mini Early 2009以降 Mid 2010以降 Late 2012以降
iMac Mid 2007以降 Late 2009以降
iMac Pro macOS 10.13.2
High Sierra (17C2111)で発売
2017以降
Mac Pro Early 2008以降 Mid 2010以降 Metalと互換性のある
GPUを積んだ2010/2012のMac Pro

おまけ

 また、AppleはmacOS 10.14 Mojaveのインストールコマンド”startosinstall”で既存のフォーマットをAFPSへ変換しないオプションを廃止しているようです。

macOS 10.13 High Sierraのインストーラー中に発見された”–converttoapfs”オプション

コメント

  1. 匿名 より:

    MojaveのTerminal.appでの対応色数はどうなっているのでしょうか??
    現在、High Sierraでは、Terminal.appは256色(8bit)表示までしか対応してないのですが、Mojaveでは1,677,7216色(24bit)に対応していないのでしょうか?

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