2月27日以降にMacのEthernetが一時利用出来なくなった不具合は、AppleがOS X 10.11.4以降に配布するはずのブロックリストを誤って配布したのが原因か？

　MacのEthernetが利用できなくなる不具合は、AppleがOS X 10.11.4に適用するはずのブロックリストを誤って配信してしまったためではないかという話題が出ています。詳細は以下から。

　2月27日(PST)、AppleはOS Xで利用を制限するカーネル機能拡張（kext : Kernel EXTension)ファイルを記載した「Incompatible Kernel Extension Configuration Data」をサイレントアップデートで配布し、この中にiMacやMac mini, MacBookで利用されているEthernetドライバが含まれていたため、一時世界中のMacでEthernetが利用できなくなる不具合が発生しましたが、

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　ワシントンD.C.でOS X Serverサービスを提供しているTechnolutionaryのTom Bridgeさんなどによると、今回の不具合の原因はAppleがOS X 10.11.4に同梱するはずのブロックリスト(AppleKextExcludeList.kext)を誤って配信してしまったためではないかという話が出ています。

Update Three: Via many sources, Apple has provided a technote for those who were affected. In addition, Rosyna Keller has posited a reasonable theorem for why this happened: this was supposed to be released after the upcoming release of 10.11.4, which could contain a security patch for the Apple Ethernet Kernel Extensions that were blocked yesterday.

Apple Accidentally Blacklists Own Ethernet Kernel Extension – Cannonball

比較

　何人かのエンジニアの話によると、Appleは現在公開しているOS X 10.11.4のBeta版でEthernetドライバをアップデートしており、その中に今回ブロックされてしまったBroadcomのEthernetドライバが含まれているため、AppleはOS X 10.11.4以降に配布すべきブロックリストを誤って配布してしまった可能性があるそうです。

Kernel Extensions are blocked based on name and version identifier. If the Kernel Extensions were revised upward – say, for a security release – then it’s very possible that this is the reason things were done.

Apple Accidentally Blacklists Own Ethernet Kernel Extension – Cannonball

　Six ColorsのJason SnellさんはOS X 10.11.4 Beta版にアップデートしたことで、この不具合が解決したともレポートしており、新しくリリースされた”Incompatible Kernel Extension Configuration Data” v3.28.2とv3.28.1を比較してみたところ、この記述が無くなっているため、今回の不具合の原因はこの可能性が高そうです。

関連リンク

• If the Ethernet connection on your Mac stopped working recently – Apple Support