Apple、MacのEthernetポートが利用できなくなるセキュリティアップデートの配布を中止&Ethernetポートが利用できなくなった場合の対処法。

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 Appleは既にEthernetポートが利用できなくなる不具合が報告されているセキュリティアップデートの発行を中止しているそうです。詳細は以下から。


Mac-iMac-Hero


対象となるMac

 この不具合が発生しているのはBroadcomのBCM5701 ギガビット・イーサーネット・コントローラーを利用し、AppleがPST 27日に発行したサイレント・セキュリティアップデート「#031-44426 Incompatible Kernel Extension Configuration Data 3.26」が適用されたOS X 10.11 El Capitan搭載のMacで、


Mac-mini-LAN-Driver

[*正常なシステム情報]

 この不具合が同梱されているセキュリティアップデートを適用すると、BroadcomのEthernet ドライバがブラックリスト入りし利用できなくなるようで、RedditやTwitter[1, 2, 3]では以下のMacユーザーが不具合を報告しています。


  • iMac (21.5-inch, Late 2013)
  • iMac (Retina, 27-inch, Late 2014 ~ 2015)
  • Mac mini (Late 2012)
  • Macbook Pro (13-inch, Early 2015)
  • Macbook Pro Retina (13-inch, Mid 2014)

解決方法

 この不具合をユーザーが修正するにはOS X 10.11 El Capitanから取り入れたSIP “Rootless”をOFFにして、「AppleKextExcludeList.kext」をOS XのインストーラーかTime Machineからコピーしてくるか、新たにAppleが発行したkextをインストールすることで解決すると報告されているので、この不具合が発生している方は自己責任で試してみてください。

  1. Macをリカバリーモードで起動してRootlessを”csrutil disable“でOFFにし、Macを再起動。
  2. 再起動したMacでターミナルを開き、以下のコマンドで”/Library/Extensions/”ディレクトリにあるAppleKextExcludeList.kextをホームディレクトリに移動。(要パスワード)
  3. cd /System/Library/Extensions
    sudo mv AppleKextExcludeList.kext ~

  4. AppleがアップデートしたAppleKextExcludeList.kext をCDNからダウンロードし適用。
  5. 有線LANが再度利用可能になったのを確認したら1.と同様に”csrutil enable”でRootlessをONに。

 Appleはこの不具合を修正したAppleKextExcludeList_10_11.pkgを22時頃に発行しているので現在は「システムデータファイルとセキュリティアップデートをインストール」をONにしておいても大丈夫だと思われます。


AppleKextExcludeList_10_11

softwareupdate --schedule on

追記

 JST 2月28日13時現在、Appleはこの不具合を修正したAppleKextExcludeListアップデートと、正式なサポートドキュメントを公開しています。


Ethernet-stop-update

関連リンク

コメント

  1. Apple7743 より:

    LintesのThunderbolt用GbE+USBアダプタもBCM5701だった。

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