Blender、Intel Macを公式にサポートする最後の「Blender 4.5 LTS」をリリース。LTS版のサポートは2027年まで続くものの「Blender 5.0」ではIntel Macは非サポートに。

Apple Silicon Mac

2025.07.17

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　BlenderがmacOS版のIntelビルドの公式サポートを「Blender 4.5 LTS」で終了すると発表しています。詳細は以下から。

　オランダBlender Foundationは現地時間2025年07月15日、オープンソースで開発している3D CGアニメーションツール「Blender」の最新バージョンとなる「Blender 4.5 LTS」をリリースするとともに、macOS版では同バージョンがIntelビルドを公式サポートする最後のバージョンになると発表しています。

This is the last release to officially support Intel processors.

Blender — blender.org<

　Blender 4.5 LTSのリリースノートおよびDeveloper Forumによると、BlenderでのIntel macOSビルドのサポートが廃止される理由は、Intel CPUとAMD GPUを搭載したMac固有のグラフィック問題の修正などにかける開発チームのメンテナンスコストが原因で、開発チームは現在でもBlenderをIntel Macで利用しているユーザーがいることを理解しているが、ベンダーであるAppleによるサポートがないプラットフォームに対してBlenderだけで対応していくには限界があるとコメントしています。

macOS Intel support is deprecated. Due to the high maintenance cost of tracking down and fixing graphics related issues specific to Intel and AMD GPU Macs, it was decided that this will be the last release with an official Intel macOS build of Blender.

リリースノートより抜粋

　そのため、昨日リリースされた、Blender 4.5 LTSのmacOS版がBlenderチームとしてIntel Macを公式にサポート*する最後のビルドで、今後リリースされれる「Blender 5.0」ではIntel Macは非サポートとなりますが、LTS (Long-Term Support)は2年後の2027年7月までメンテナンスが続き、その間はmacOS 13 Ventura以降でIntel Macのサポートやパッチの提供を続けるそうなので、Intel MacでBlenderを利用されている方は、その期間中にApple Silicon Macへ移行することをおすすめします。

Blender for macOS Intel support is deprecated

Blender v4.5 for macOS

*ユーザーがBlender 5.0をIntel Mac上でビルドすることは可能ですが、依存ライブラリなど全てをビルドする必要があるそうです。

おまけ

　なお、Appleも2025年秋のリリースを予定している「macOS 26 Tahoe」がIntel Macをサポートする最後のmacOSになると発表しており、さらに、x86_64アプリをApple Silicon Macで動作させる「Rosetta 2」の提供をmacOS 27までで終了すると発表しています。