物書堂がパッケージ形式よりファイルサイズが小さくなるフラット形式でのファイル保存をサポートした日本語ワードプロセッサ「egword Universal v2.3」をリリースしています。詳細は以下から。
物書堂は日本時間2025年06月03日、株式会社コーエーテクモゲームスより開発資産を取得し、2018年から再販売を行っている日本語ワープロソフト「egword Universal」をバージョン2.3へアップデートし、新たにフラット形式でのファイル保存をサポートしたと発表しています。
パッケージ形式ではなくフラット形式のファイルを保存するようにしました。新規に作成した書類から適用されますが、「別名で保存…」で、既存のファイルもフラット形式のファイルで保存し直すことができます。
リリースノートより抜粋
egword Universal v2.3は、2020年にリリースされダークモードをサポートし新アイコンになった「egword Universal v2.2」以来のマイナーアップデートで、これまでのパッケージ形式でなく、保存時にファイルデータが圧縮され、ファイルサイズが小さく、Windowsやクラウドストレージにファイルを置いても問題を生じない「フラット形式」がデフォルトフォーマットとして採用されています。

同じ内容のファイルを保存した際のegword v2.3とegword v2.2のファイルサイズ
egword Universal v2.3でサポートされたフラット形式のファイルは、パッケージ形式のファイルと同じ拡張子(.egwud)で紛らわしいですが、フラット形式のファイルはegword v2.2以下と互換性がなく、開こうとすると「書類を開くために設定されているアプリケーションがありません」と表示されるので、

egword Universal v2.2でパッケージ形式のファイルを開こうとしたところ
下位バージョンでもegword Universal v2.3で作成したファイルを開きたい場合は、保存時に[旧パッケージ形式]を選択してファイルを保存する必要があります。また、旧egword Universal v2.2で作成したファイルをv2.3で編集してもフラット形式に変換されず、引き続き旧パッケージ形式で保存されるそうです。
egword Universal v2.3のシステム要件はmacOS 10.13 High Sierra以降のIntel/Apple Silicon Macで、今回のアップデートではファイルメニューに[別名で保存…]も追加され、複数の不具合が修正されているので、ユーザーの方はアップデートしてみてください。
egword Universal v2.3リリースノート
- パッケージ形式ではなくフラット形式のファイルを保存するようにしました。新規に作成した書類から適用されますが、「別名で保存…」で、既存のファイルもフラット形式のファイルで保存し直すことができます。フラット形式のファイルではデータが圧縮されるためファイルサイズがパッケージ形式よりも小さくなります。フラット形式のファイルはegword Universal 2 バージョン 2.3以降でしか開けないのでご注意ください。
- ファイルメニューに「別名で保存…」を追加しました。
- 回転や反転した画像を正しく表示するようにしました。互換性を保つため新規に挿入した画像から適用されます。
- 印刷時に囲みが正しく描画されないことがある不具合を修正しました。
- 印刷時に文字の輪郭線の太さが半分になる不具合を修正しました。
- ファイルメニューの「バージョンを戻す」のサブメニューが選択できない不具合を修正しました。
- フルスクリーンの状態で保存されたファイルを開いた際にフルスクリーンの状態に復元するようにしました。
- ファイルのサムネイルを有効にしました。
- egword Universal 2 – Mac App Store
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