MicrosoftのOfficeアシスタント「Clippy」にローカルLLMを実装したMacやWindows、Linux対応のAIアシスタントがリリース。

　Microsoft Officeアシスタント「Clippy」にローカルLLMを実装したクローンアプリがリリースされています。詳細は以下から。

　Microsoftは1997年にリリースしたOffice 97にユーザーの質問やOfficeアプリの使い方を答えてくれる「Officeアシスタント」として、イルカのカイル君などのキャラクターを追加しましたが、このOfficeアシスタントのUS版のデフォルトキャラクターでクリップの形をした「Clippy (クリッパー)」にローカルLLMを実装し、AIアシスタントとして蘇っています。

Clippy lets you run a variety of large language models (LLMs) locally on your computer while sticking with a user interface of the 1990s. It’s a love letter and homage to the late, great Clippy – and the visual design created by Microsoft in that era.

Desktop Assistant – Clippy

　AIアシスタントのClippyクローンを開発したのは、元Microsoftのエンジニアで、現在はNotionでエンジニアリングマネージャやElectronのメンテナーを務めつつ、Windows 95エミュレーター(v86ラッパー)のElectronラッパー「windows95」などを開発しているFelix Riesebergさんで、

Clippy lets you run a variety of large language models (LLMs) locally on your computer while sticking with a user interface of the 1990s. It’s a love letter and homage to the late, great Clippy – and the visual design created by Microsoft in that era.

Desktop Assistant – Clippy

Clippyのデザインはそのままに、llama.cppやnode-llama-cppを利用し、GoogleのGemma3やMetaのLlama 3.2, MicrosoftのPhi-4, QwenのQwen3など、GGUF形式のローカルLLMをワンクリックでダウンロードをできるようになっています。

　AIアシスタントに進化したClippyのデザインはアメリカのイラストレーターKevan Atteberryさんが1990年代にデザインしたClippyをそのままに、チャットUIも1990年代のWindows UIを再現しているそうで、開発はもちろんElectron + Node.jsベースのためMacとWindows、Linux版が公開されており、

アプリはMicrosoftと一切関係なく、windows95や macintosh.jsエミュレーターと同様に古いOSやUIを知るSoftware Artとしてオープンソースで公開されているので、1990年代のUIで最新のAIと対話したい方は試してみてください。

• Desktop Assistant – Clippy
• felixrieseberg/clippy: 📎 Clippy, now with some AI – GitHub